待機という仕事
葬儀という仕事に従事した新人の頃、指導を頂いた先輩に 「葬儀の仕事はとにかく待つ仕事だぞ!」 と教...
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今年のNHK大河ドラマは「光る君へ」というタイトルで源氏物語の著者紫式部が主人公でした。
今から1000年も前に描かれた源氏物語は現代にも通じるところがあり、平安貴族の心の情景が面白く表現されている古典の中でも名作です。
平安時代は生活に使う水も不衛生であり、医療も発達していなかったので、平安時代の貴族の平均寿命は30歳程度でした。
「源氏物語」でも40歳を迎えると長寿を祝う儀式が行われはじめることが記されており、現代では考えられないほど、短命でした。
そのような時代でも長生きな人はいます。
「光る君へ」の登場人物の場合、中宮彰子は87歳まで生きます。
母の倫子は90歳、祖母の藤原穆子(演:石野真子)も86歳まで生きました。
また、紫式部の父藤原為時も生まれが定かではないですが、80歳近くまで生きたということです。
平安の時代は子が親よりも先に亡くなるということが当たり前に起こりました。
長生きをするということは子を失う悲しみを乗り越えることでもありました。
昔から「逆縁」といい、親が子の葬儀を行うことは昔程ではないですが、現代でもしばしば起きます。
葬儀の仕事をしていて、やはり悲しくてやりきれない葬儀というものは「逆縁」の葬儀なのです。
私も小学生や中学生を対象に命の授業をこれまでに何度か講師として担当しました。
その時に「親孝行」のお話しをします。
「親孝行をしたいと思っても、何をやったら良いかわからない人はそのままでいいんだよ。だけど、絶対に親より先に死なないでね。つまり、親より長く生きることが一番の親孝行なんだよ」
と教えます。
親よりも長く生きることはもしかしたら、とても難しいことかもしれませんが、親より先に絶対に死なないと決めて生きることは特別の意味がそこにあるはずです。
株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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