花を添える

お花というものは人生において必要なものか必要でないか考え方ことはありますでしょうか。
おそらく、無ければ無いで食べ物や水とは違い、生命を脅かすものではありません。
従ってなければ無いで生きていくことができます。
しかしながら、人生の節目節目には必ずと言っていいほど、お花は身近にあるのです。
俗に「花を添える」という言い回しがあります。
「美しさや明るさを加える。はなやかさを増す」という意味になります。
つまり、お花が身近に必要なのは自身の生活に美しさや明るさを私たちが常に求めているからなのです。
お花が身近に無いということは暗い人生を送ることとイコールです。
道端に生えている花を愛でるだけでも生きていくことに華やかさを増す効果があるのです。


人が一生を終えた時、周りの人は花を使って死を悼みます。
古くは、ネアンデルタール人がお花を副葬品として死者を弔う時に使用していたという発見もあるのです。
1950年代から1960年代にかけて発掘されたイラクのシャニダール洞窟からは、ネアンデルタール人の遺体と共に花粉の塊が発見されています。
少なくとも約1万2000年前の墓地からの発見ですので、約1万2000年前でもお花を手向けることは科学的には立証させていますが、実際は4万年前・5万年前から死者の弔いにお花を使っていたとも言われています。
お花を使用し、死者を畏敬することは人類が地球上に存在した時からもう既に行われていたのかもしれません。
なぜならば、その行為が出来るかどうかが人間と他の動物との違いとも言えるのですから。


現代において葬儀の規模が小規模となっても、お花が全くないという葬儀はほとんどありません。
しかし、ほとんどと言っていますので、お花が全く無い葬儀も存在するのです。
お花を排除する葬儀はただの遺体処理業となってしまいます。
お葬儀の現場からお花を排除することは人間持つ倫理観から考えても絶対に間違っているのです。


みなさまの生活にお花は常に添えていて欲しいものです。












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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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