サブスクとデジタル遺産

スマートフォンの普及に伴い、Amazonプライムやnetflixなどの動画配信サービスに代表されるコンテンツがネット上に多数溢れている現在です。
多くの日本人はこれらのサービスを何かしら利用していて、月々の定額料金を支払っていることが多いのです。
もっとも、多くの場合自動引き落としなので、「支払う」という行為を意識をしていないケースがほとんどでしょう。
解説するまでも無いと思いますが、これらのビジネスモデルの形態を「サブスク」といい、正式にはサブスクリプションといいます。
サブスクリプションとは「定期購読、継続購入」を意味し、商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うことです。
商品やサービスを所有・購入しないで比較的低料金で利用できるのは大変魅力的なことですよね。

さて、このサブスクですが一人の人間の死が絡むと非常にやっかいな問題となることがあるのです。
パソコンやタブレット端末・スマートフォンで利用しているサブスクのサービスを解約することが困難になってしまうことがあります。
そもそも、ログインする為のナンバーやパスワードが解らないことが多く、仮に解ったとしてもお亡くなりになられた方がどのようなサブスクのサービスに加入していたかが解らず、後に銀行口座から自動引き落としされる履歴をみてやっと判明するといったケースもあります。
これらは「デジタル遺産」と呼ばれるものに該当しますが、デジタル遺産の取り扱いは本当にやっかいなのです。

なぜこれほどやっかいかというと日本ではまだデジタル遺産に対する法整備が全く追いついていないのです。
ですから、法的にどうだこうだという見解が得られず、個々の運営業者によって解約の方法も違いますし、時として解約する行為そのものが非常に困難になっていることもあります。

サブスクの普及によってさらに増加した個々のデジタル遺産を適切に安全にご遺族の皆様が相続できるように早期に法整備をして頂けるように願っています。















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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