拍手のおきるお葬式

葬儀の行われている会場では違和感というか、場違いだと思われているものとして「拍手」があります。
結婚式などのお祝いの式典では拍手が起きるのは至極当然のことですが、お葬式の場では自然にはなかなか拍手が起きないものです。
しかしながら、本来葬儀でこそ拍手が必要ではないかと思うのです。

長い人生を終えた人の一生を称えるのなら参列者の皆様と拍手をする。
葬列の見送る時は合掌ではなくて拍手で見送る。
人生を終えた人に温かい言葉をかけると同時に拍手で敬意を表す。

といった時に葬儀という場面でなければ自然と拍手がどこからともなく沸いてくると思うものですが、自然に沸かないなのはやはり葬儀の持つ重苦しい独特の空気感が理由でしょう。
自然に沸かない空間ならば、意図的に沸かせることは葬儀の担当者としてのスキルです。
しかもとても難しいことです。
当然、喪主はじめご遺族のご理解無しにはやれませんが、拍手が沸いた時に参列者がつられて拍手をして頂けないと場がシラケてしまうのです。
人生の締めくくりを拍手で見送ることは案外良いものだと私は思うのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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