手 足 切断

「足を切断するので小さいお棺をください。」

というお客様が実は多くいらっしゃいます。

病気や事故などで体の一部を切断しなければならない方の気持ちは

いかがなものでしょうか。

命を守る為には致し方ないこととはいえ、切断する人にしかわからない

辛い気持ちだと思います。

切断した肢体はもちろんそのままゴミとして処分したり、勝手に埋葬する訳には

いかない為に正規の手続きを踏んだ上で火葬場へ持っていって処理をします。

中には自分の手足を自分で持って行かれるツワモノ

いらっしゃいますが、さすがにショックが大きい為に親類の方が

持って行ったり、場合によっては葬儀社が代行します。

私が20代前半の頃、まだ修行先で働いていた頃はお客様のご依頼で

よく病院へ切断した手足を貰いに行きました。

多い時は月に2・3回行きました。

病院の方も切断した手足をそのまま渡すということはさすがにありませんが、

包帯などで包まれた手足は持ってみると意外と重たくて

なんともいえない気分になったことを思いだしました。

「自分自身が生きているのに自分の体の一部が

火葬されることがある」


ということに強いカルチャーショックを受けました。

冷静に考えてみれば想定できることですが、

当時の私は気持ちが冷静になれなかったのです。

とはいえこれも葬儀社の大事なしごとのひとつ

多少なりと切断する運命に遭った方々の

お役に立てれば幸いです。

くれぐれも自分の手足を大切に。












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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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