関西方面や関東方面で新型インフルエンザに感染された方が

います。いまだ、名古屋を中心とした中京圏で発症した方がいないのが

不思議なくらいです。

京都では修学旅行シーズンにも関わらず観光客が激減とか。

ただでさえ、不景気で経営が苦しいのところにダブルパンチ。

早く、沈静化することを願っています。

さて、今後たとえ新型インフルエンザが猛威を振るおうとも

お葬式が中止になることはまず無いと思います。

但し、弔問客はほとんど無しで家族だけのひっそりとしたお葬式に

なりそうです。

これまでもどんなに大雪でも水害でも台風の最中でも

まずお葬式が中止になったことはありませんでした。

影響を受け儀式が遅れて始まったり、途中で中断したことは何度も

ありましたが少々のことでお葬式が中止出来ない理由はお葬式の儀式

以上にご遺体の処理、即ち火葬をすることが重要だからです。

間違っても処理を遅らせることにより、腐敗が始まり悪臭が発生

するようなことは絶対にあってはならないことです。

公衆衛生上、良くないことなのです。

例えば、法定伝染病に指定されている病気（赤痢・ペストなど）で

亡くなった場合は「死後24時間は火葬してはならない」という法律が

ありますが、例外的にお葬式をする前に病院から直接火葬場へ行き

火葬するのです。

なぜならば、ご遺体からでも伝染病がうつる危険性が

十分あるからです。

葬儀社では大抵、このような法定伝染病関連のご遺体や腐敗して悪臭を放つ

ご遺体に対応する為にマスクや防護服・抗菌剤や

消臭剤の備蓄がありますが、今回の新型インフルエンザで

使うことの無いように願いたいものです。



上の写真はある先日ある会社から売り込みのあった抗菌剤。

エンバーミングというご遺体に防腐処置をする時に

使っている薬剤で、大変効果あるとのこと。

今回の新型インフルエンザ菌なら間違いなく効くと言われましたが、

効果を確かめるすべもなく、本当に効くかどうかはわかりません。

備えあれば憂いなし。

マスクなどが品薄の中、備蓄することは容易ではありませんが、

フューネとしては大勢の人々が集まる葬儀会館で感染が拡大しないような

最低限の準備はしておきたいものです。