ズル休み

フューネには時折、思いもかけないご依頼を頂くことがあります。

あるお客様から

おじいさんが亡くなり家族だけでお葬式をすると会社にうそを言って

(遊びに行く為に)休もうとして会社に電話を掛けたところ、

会社の社長が「どこでお葬式をやるんだ」と問い詰められ、

とっさにフューネのある葬儀会館の名前を言ってしまった。


社長が言うには会葬辞退ならせめて

「お花だけでもお供えしたい」

と言われて断り切れなくなってしまったとのこと。

「会社にバレたらクビになってしまうので

お葬式の花を受けてくれませんか。」


とご依頼でした。

うーん、困ったご依頼です。

数ある葬儀会館の中からとっさにフューネの葬儀会館を思い出して頂いた

ことは大変光栄なことですが、お客様の嘘に帳尻を合わせるために

架空のお葬式を企業としてでっちあげる訳にも行かず、

残念ながらこのようなご依頼はお断りしなければなりません。

実際にこのお客様の上司の方からフューネの本社と該当の葬儀会館の

両方に問いあわせがありました。

応対したフューネの社員が事実を伝えると電話の向こうの上司は

怒り心頭のご様子だったそうです。

その後、結果は知りませんが「自業自得」とはいえおそらくなんらかの

ペナルティーが科せられたことでしょう。

このお客様に限らず、同様のご依頼は一年に何回かあるのです。

「お葬式を口実にズル休みをする」

これは絶対にお勧めできません

早番、嘘というものはバレル運命にあるのです。

そして、「人の死」を軽く扱うこは許されません。

そうは言っても世の中にはお葬式を理由に忌引休暇や有給休暇を使う輩は

多いもので、逆にこんなご依頼も

「会社からお葬式を参加したという証明書をもらってきなさい」と

言われているので証明書を発行してください


これまでの葬儀経験の中でも200人以上の方から求められて来た

葬儀の証明書。ご依頼の度に発行させて頂いていますが、

「性悪説」に基づく証明書の存在

私自身、なかなか受け入れられるものではありません。

葬儀参加の証明書自体が間違いなくお亡くなりの方に対して

大変失礼なことではないかと私は思います。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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