お葬式のお茶



「お葬式のお返しで貰うお茶はマズイ!」

という言葉をお客様から頂くことがあります。

お茶は嗜好品ですので、お客様ひとりひとりの好みによって

「おいしさ」の感想も違ってきます。

今はペットボトルのお茶も様々な種類が販売されており、

私たちが微妙な味の違いまで判るようになってきました。

フューネでは単にお茶の返礼品といっても525円~3150円までの

価格帯で数多く取り揃えています。

もちろんフューネでは「マズイ」お茶は取り扱っているとは思っていませんが、

時にはお客様から「マズイ」とお叱りを頂くこともあります。

やはり値段が張る商品は比較すれば「おいしい」訳ですが、返礼品を頂く側は

喪主さまが幾らのお茶をご用意したのかはわかりません。

それもお茶のパッケージや分量は525円のお茶でも3150円のお茶でも

ほとんど変わらないところに問題があることも事実です。

もっとも嗜好品である為に3150円のお茶でも「マズイ」と言われるお客様も

いらっしゃり、逆に525円のお茶でも「おいしい」と言われるお客様も

いらっしゃいます。

本当に人の「好み」は千差万別であり、単純には計り知れることでは

ないのです。

さて、今ではお葬式の返礼品の定番商品として「お茶」は全国的に普及して

いますがなぜ、ここまで普及したのでしょう。

比較的保存が効く食品であるということ

そして、持ち帰って頂くのに「軽い」という

理由が返礼品として支持をされている理由の一つです。

歴史的にはお葬式に「お茶」が使われるようになったのは明治の頃

江戸幕府崩壊に伴い、徳川家の家臣は失業しました。

多くの人々は徳川家当主「家達」の住む駿河に移り住み、

新たな職としてお茶作りに励んだのです。

やがて、静岡茶が大量に生産されるようになり、東京でも販売され

明治政府の役人がお中元やお歳暮に使うようになり、

やがて葬儀などの不祝儀に使うようになったのがルーツと言われています。

それ以来、特に東京で始まった文化ですから関東地方では他の地区と比べて

葬儀返礼品にお茶を使うことが多くなっています。

東京でやっていることは地方がマネをする。

いつしか全国的に普及していったのです。

お葬式の返礼品としての「お茶」はまだまだ定番商品から外れないようです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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