カンタッチ棺

東日本大震災でお亡くなりなった方のご遺体の処理が少し一段落し、

これから、一旦土葬をしたご遺体を火葬する為に掘り起こす作業が

これから被災地で始まるようです。

通常ではありえないご遺体の数とそれを処理する能力を超えた被災地

の現場では今もなお、本当に多くの方が苦しく悲しい思いをしています。



今回の未曾有の大災害に対し、支援物資として日本中から被災地に

お棺が集まりました。このお棺の供給先は全国の葬儀社はじめ、

災害用の備蓄のある各地方自治体、そして柩メーカーから直接という

支援です。



お棺の備蓄というのは各自治体が災害時に備えて防災倉庫に保管して

いる在庫や葬儀社が葬儀が集中した時に慌てなくても済むように在庫

として備蓄しておく方法があるのですが、備蓄用のお棺はお棺本来の

姿で備蓄しておくと保管スペースに非常に場所を取る為に組み立て式

のお棺が主流です。



フューネの備蓄用のお棺は地元豊田市で生産されている

「平和カスケット」社製のお棺を使用しています。

その名も「カンタッチ」

簡単に組み立てられるという商品の特性とお棺をもじったなんとも

ユニークなネーミーングですが、これは平和カスケットさんの

登録商標です。



阪神大震災の際、平和カスケットさんから大量のお棺が

被災地に運ばれました。

そのときの教訓として棺の運搬及び組立てを行い

様々な問題に気が付きました

以下の説明は平和カスケットさんホームページからの引用です。


道路の崩壊により運搬が思うように行かず時間ばかりが過ぎて

しまいました。ようやく災害現場に到着し、棺の組立を行うにあたり、

従来の組立式棺には「当て木」「かなづち」が必要なので道具の手配に

大変手間取り、組立時間も1人で組んだ場合1時間で

5~6本程度でした。

ましてや、慣れない人が組むには手間がかかり時間もかかって

しまいました。

被災地の皆さんから「ご遺体が長く放置されているのがしのびない」

という声を多く聞きました。この体験から、

企画開発された商品が緊急災害用備蓄棺です。




お棺も阪神大震災の時の教訓がノウハウとして活かされているのです。

決して大災害に見舞われたことはめでたいことではありませんが、

お棺さえも震災の体験は進化につながるのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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