- フューネ(会社)のこと
葬儀の担当者とフィーリング
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テレビ放送がついに一部の被災地の例外を除いて地上波デジタル放送に
移行しました。
アナログの電波からデジタルの電波に移行することで、安定した画質で
番組が楽しめることができる半面、デジタル放送の欠点として
電波の状況が悪いところは映るか映らないかという
0か100の結果しか得ることが出来ず、アナログ電波のように映りは悪いが
映るという状態は決してありません。
その結果、山間地の山影や都会でもビルの影などで全く映らないエリアが
全国で至るところにあり、これらのエリアは何らかの対策がなされていない
場合はテレビを視聴することが出来なくなっています。
さて、お葬式の現場においてもデジタル化の波は押し寄せています。
例えば、遺影写真の制作においてもこれまではプリントした写真をお借りして
きて、引き延ばしをしていましたが、最近では写真データをお客様より頂き
制作するケースが非常に増えています。
同業他社が取り入れている事例ですが、お葬式の模様を他の会場に
中継したり、電報の代わりにメールを受け付けたり、受付の記帳も
銀行のATMの操作をするような機械が導入されている葬儀会館もあります。
しかし、どんなにデジタルの波が押し寄せても「お葬式」そのもの自体は
「アナログ」の塊のようなものです。
もしも、お葬式をすべてデジタル化してしまったら、
ご遺体の処理作業になってしまうのではないでしょうか。
お寺様のお経も時間がきたら、CDで流せば良いですし、焼香もネット上で
ボタンひとつで完了です。ご香典も銀行振り込みでOKですし、
火葬場はベルトコンベアで時間や温度管理された火葬にすることも可能です。
お葬式がお葬式である為にはとことんアナログ感覚を持ち続けないと
いけないと考えています。
ところが、最近お葬式を施行する喪主様や施主さま自身の考え方が
「デジタル化」しています。
デジタル人間にとってお葬式で行われる様々の儀式や慣習は
なかなか理解が得られません。なぜならばそれらは
0か100の2進法では解決できない
という性質のものです。
例えば、参列されたお客様に振る舞うお食事の数も突然に発生する
お葬式ではあらかじめ招待状を送る訳にもいかず、通夜・葬儀の当日まで
何人くるのか曖昧で正確に数が読めないのです。
ですから、「足らない」ということを回避する為に余分を用意しなければ
対応できません。
それでも、足りないときもありますし、大量に余ってしまう時もあります。
また、お寺様にお支払いするお布施は本来定価のないものです。
お寺様に「お布施いくらですか?」と尋ねても
「お気持ちで良いですよ」というやりとりはデジタル人間の方は
まず嫌がります。アナログ人間の方ならば、「お気持ちで」と相手が言っている
以上、このくらいが相場だろうと良い意味で曖昧な判断でお支払いしますが、
デジタル人間の方は「お布施は○○円」と明確に金額を言って
くれないと払いようがないと言われる方がいるのです。
さらに、
「お布施に消費税は含まれているのですか?」
もいらっしゃいます。
お布施をデジタル化するということは料金表を作るということ
ですが、これはお寺様の主張する本来のお布施の意味とデジタル人間が
考えるお布施の定価表のはざまでまだまだ解決しなければならない
問題が山積みです。
葬儀のデジタル化の波は避けては通れませんが、デジタルを推進しては
いけないものがお葬式には山ほどあるのです。
結果が0か100でも良いものはデジタル化しても良いのですが、
中間の結果がそれ以外になるものは絶対にアナログです。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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