ある協力会社の社長の死

先日、フューネのお葬式で使用するお弁当や助六などを製造している

弁当屋さんの社長がお亡くなりになられました。

冠婚葬祭において「食」という分野は切っても切り離せる分野でなく、

「食」が無かったら、そもそも冠婚葬祭の諸行事すら成り立ちません。

お葬式・結婚式以外にも1回忌・3回忌などの法事や

還暦・古希・米寿などのお祝いも「食」というキーワードが

大部分を占めています。

その大事な分野をに担っているお弁当屋さんの存在は

フューネの「感動葬儀。」をお客様に提供する上で無くてはならない

パートナーなのです。




今回、社長の「死」でお弁当屋さんはフューネがお取引をお願いしてから

初めての臨時休業でした。

もちろんこんなときですので、臨時休業して社長の弔いをして頂くのが

一番大切です。

しかし、フューネのお葬式はこのお弁当屋さん以外のお客様からも

ご依頼を頂いている訳で、お弁当の供給が止まってしまうことは

会社にとって大問題な訳です。

幸い、急なご無理なお願いに協力してくれる他の業者があり、お客様に

ご迷惑をおかけすることはありませんでしたが、お弁当屋さんの供給が

止まるだけでお葬式の屋台骨さえも大きく揺らぐという事実を私にはっきりと

示してくれました。




「フューネさんとお取引をお願いしたい」

と言ってくる料理店から毎年かなりの数の売り込みがあります。

外食産業が低迷する中、葬儀社が発注する食事の注文は料理店にとって

とても魅力的なはずです。

年間を通じて安定的な売上が見込めるからです。

しかしながら、どんなに提供する料理が美味しくても、名店と呼ばれるお店でも

ある条件をクリアしてしていただけないとお取引は叶いません。

それは年中無休で365日納品をして頂けることと、

24時間365日注文の電話が受けられる体制

作って頂けることです。

この2つ条件をクリアできる料理店というのは、なかなかありません。

「定休日」を返上するという取引の条件で大抵の場合、

「失礼しました。」

と相手から辞退されるのが大半です。

まれに「ウチは年中無休ですから大丈夫です。」

とおっしゃられる料理店の方もいらっしゃいますが、お正月もお盆も

大丈夫ですね。という確認をすると、お正月は休みを頂いているという

回答でダメな場合があるのです。

本当の意味の「年中無休」を実行している飲食店というのは本当に

少ないのが現実です。

また、その日の内にまとまった数のお弁当が用意できる体制ができる

料理店もなかなか少数派なのです。




料理店に限らず葬儀社とお取引する会社は365日体制を求められます。

思えばフューネは様々な業種のご協力会社の支援により、

24時間365日営業でお客様の万が一に対応出来ています。

本当に感謝、感謝です。

フューネとお取引を始めて亡くなるまで一度の欠品も臨時休業も

なく、無理難題を応えて頂いた弁当屋さんの社長に感謝です。

どうぞ安らかにお眠りください。そしてありがとう。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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