「行ってらしゃい」

「行ってらっしゃい」

という言葉は見送りの時に相手にかける言葉です。

多くの場合は、家庭において仕事に行く家族に、学校に行く家族に対して

日常的に使っています。また、職場においても同僚がお取引先に外出する時

などにかける挨拶です。

このような場合、言葉をかけた相手が必ず帰ってくるという

前提での言葉ですが、フューネでは随分前からお葬式で使っています。

葬儀式が終わり、故人様との最期のお別れの時、ご遺族さまに

「行ってらっしゃい」

という言葉かけてもらうようアドバイスしているのです。

身内の「死」を目の前にしたフューネのお客様がもう帰ってこない

相手に対して「行ってらっしゃい」とはおかしいのでは?

と思ってしまわれてもおかしくはないのですが、

ほとんどのお客様は「行ってらっしゃい」という言葉を何も抵抗なく

受け入れているのです。

心の中では「死」は永遠の別れではないということを、

私たち葬儀社の社員がお客様に力説するまでもなく、

お客様自身が知っているのです。

毎年先祖の霊が帰ってくると言われるお盆の各行事もそうでしょうし、

自分自身が亡くなったらあの世でまた再開できると信じているからこそ、

最期のお別れなのに「行ってらっしゃい」という言葉が自然に発するのです。




フューネではご出棺の際にも、火葬場に行かれるご遺族やご親戚の方にも

「行ってらっしゃい」と時には手を振ってお見送りをします。

お葬式は生と死の境目の儀式であることは間違いのない

ことですが、同時に「終わり」ではない通過点であると

いうことなのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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