お寺さまからの営業

ここ数年お寺様からフューネに対し、葬儀の時にお客様を紹介して

欲しいという営業を頻繁に受けます。

葬儀の小規模化の波は寺院経営にも確実に影響を及ぼしていることの

表れなのですが、フューネにおいても古くからお付き合いのある寺院様の

手前、なかなかご協力はできません。

単に「言われたことは何でもやります。」「お布施はいくらでも良いです」と

言われるお寺様が多いのですが、フューネではお客様の利益を最優先に

考えると単に「お布施が安いから」という理由ではなく、ご紹介してあげる

お寺様の「人間性」やお寺の「信用性」が選定理由なのです。




文化庁文化部宗務課が毎年発行する『宗教年鑑』によると全国の仏教寺院

77,467寺あります。

この数字は歯科医師供給過剰問題がある歯医者さんの数や

コンビニの数よりも多いのです。

しかも、人口が減っている過疎の町では人口は減っても寺院数は変わらない

という現象が起きています。これでは単独で寺院を経営していくだけの余裕が

ないところが多く、特に田舎のお寺様は民間企業のサラリーマンや公務員と

兼業しているお寺様が数多くいらっしゃり、また農業と寺院を兼業して生計を

立てているお寺様も存在します。

近年、叫ばれているのはこの兼業状態ですら生計が厳しく、寺院を廃業・

閉鎖に追い込まれるお寺様が続出するという問題です。

実際に地元豊田市でも廃業に追い込まれたお寺様を何人か知っていますが、

お寺様の世界も非常に厳しいのが現実です。




意外に知られていないのですが、日本一仏教寺院の数が多いのは

愛知県だそうで4,649寺あるとのことです。

幸い、人口が多いので他の都道府県と比べて恵まれていると言われて

いますが、寺院を経営していく立場の方にとっては厳しい数字です。

単純に日本一ライバルが多い県ですから、お寺さまの営業が多いのも

納得ですがお寺様が失業する時代に入っていることは

データ上からも私の実感からも間違いありません。



最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP