靴を揃える

フューネの葬儀会館の遺族控え室はほぼすべて和室が設けられて

います。和室はお葬式を通じて久しぶりに再会するご親族のみなさま

とゆったりと落ち着いてお話しできる最高の空間です。

この空間に入る為に必ずしなければならない行為は「靴を脱ぐ」ことです。

誰もが、靴を脱いで自宅に上がる感覚だからこそ、葬儀会館内において

式場というオフィシャルの空間とプライベートな空間が明確に分けられる

ものなのです。




靴に関していえば一つ問題点があります。

それは大抵のお客様の場合和室に上がるところに脱いだ靴が

あっちこっちに散らばっているということです。

ご親族の皆さまの30人~50人分の靴が散らかっているのは第3者が

見た時には本当に見苦しいものです。葬儀会館で勤務する日本全国

どこの葬儀社でもお客様の靴を揃えることはおそらく重要な仕事の一つ

なはずです。

ちなみに和室に上がるところに下駄箱を設置しているのですが、下駄箱に

自分の靴を入れられるお客様はほとんどいらっしゃいません。

つくづく、現代の日本人は下駄箱に靴を入れるという行為のできない

人々なのだと感じてしまうのです。

フューネでは比較的新しい葬儀会館にはこのことを踏まえ、下駄箱の

設置を廃止してしまいました。過去のお客様の動向から下駄箱がなくても

お客様にとって全く不都合がないことが実証されているからです。

おかげさまで今まで一度も

「下駄箱がないじゃないか」

というお叱りがありません。



ところで、私たち葬儀社が初めてお客様のご自宅にお邪魔する時に

お客様のことを判断する材料して一番最初に見るところは玄関です。

玄関に何が飾ってあるか・清潔かどうか・

そして靴が揃っているか。


靴が揃っているご自宅は大抵が家庭円満であり、躾が行き届いた

家です。このようなご自宅は一様に文化レベルや社会地位の高い

方は多く、葬儀の規模も大規模になりやすいのです。

逆に屋敷は立派でも靴が揃っていないご自宅は家庭内がこじれていたりして

非常にやっかいなお客様である場合が多々あります。




物事には順序が大切です。玄関に並んでいる靴も玄関の中心にご主人の

靴が揃って並んでいるお宅が一番、夫婦仲が良く家庭がうまく行っている

場合がほとんどです。

主人・奥さん・長男・長女と靴が揃っているご自宅は滅多にありませんが、

これが出来ている家庭はとても素晴らしいのです。

「靴を揃える」ことは簡単な行為なのですが、順序通りやり続けることは

至難の業です。

出来るだけ「揃える」ことを意識していたいものです。

そして、、、見られています。。。

玄関に靴が揃っているかと。










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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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