消費税増税前の出来事

今年の4月1日は17年振りに消費税が上がりました

デパートやスーパーなどの小売店において駆け込み需要の様子が

テレビや新聞で何度も取り上げていました。

トイレットペーパーなどの保存の効く消耗品を山のように買って

いくお客様の様子は少しでも家計を節約しようとする主婦の知恵なので

しょうが、もしかしたら結果的に無駄に買い込んでいるのでないかと

思うことも反面あります。

企業においては「在庫」は「罪子(ざいこ)」であり、無駄な在庫を

抱えることは不良在庫を発生することに繋がります。結果的に損をして

しまうことはわかっていますから、極力無駄なものを買わないように

しています。家庭においても出来る限り買いだめをしないで必要なものを

必要だけ買うことが消費税の増税分を勘案しても結果的に一番経済的だと

思うのです。

もちろん、国民の大半がそう思えば駆け込み需要は無くなるのですが、

実際にはそうでないことはみなさんご承知の通りです。

特に、住宅の購入や車の購入など数年に一度、もしくは一生に一度のような

買い物において、やはり駆け込むことで一定の割安感を実感できるのも

事実です。

フューネのお取引のある仏壇店でも、昨年の秋口頃から月々例年の

2倍~3倍くらいのペースで売れたとのことです。

仏壇においては50年に一度と言われている買い物ですから、やはり増税前に

買おうというお客様の心理は良く解ります。

では、葬儀はいうとこれも20年に一度の買い物と言われていますが、

葬儀だけは駆け込むことが出来ません。

消費税が上がるからと言って、3月中に亡くなるなんてことは基本できません。

あえてやろうと思えば自ら命を絶つという手段くらいですが、消費税の増税を

苦に自殺をする人などいません。

ということで葬儀社にとっては駆け込み需要もありませんでしたが、反対に

増税後の買い控えもありません。ありがたいことに安定した業種なのです。

消費税増税前のドタバタはほとんどありませんでした。




とはいえ、家計にとって葬儀費用は決して安くないお買い物です。

当然、消費税の増税分だけで何万円の負担となります。

結果的にお客様の負担が増すことが事実ですし、お客様が割高感を

感じることも事実です。問題解決にはお客様に割高感を感じさせない

ような「感動葬儀。」を提供することです。

どんな時代になっても私たちのやることの本質は何ら変わりません。










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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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