- フューネ(会社)のこと
葬儀の担当者とフィーリング
考えて頂ければ解ることですが、葬儀社に勤める全社員が お葬式の担当をするわけではなく、葬儀の担当者...
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先日のAKBの総選挙は大雨にも関わらず、東京の
味の素スタジアムに7万人ものファンを集め、テレビでは5時間を
超える生中継といったスケールは最早、国民的行事であると
断言できるものです。
従来のアイドルとは違い、ファンがアイドルを創り出すという画期的な
手法は斬新であり、メンバーのメンバー間の競争原理を煽る結果と
なっています。批判的な意見もありますが、このことは結果的に
ファンとの距離を縮めることに繋がり、ファンとの距離感がAKBの
ヒットの要因であることは誰も知るところでしょう。
革新的で新しい価値を創り出すことをイノベーションと
いいます。イノベーションにもさまざまな種類があるのですが、前述の
AKBの場合はお客様が主役であり、お客様を巻き込むことで
成功したイノベーションの事例だと言えます。
この考えはヘンリー・チェスブロー博士によって提唱され、
「企業内部と外部のアイデアを組み合わせることで、革新的で
新しい価値を創り出す」ことと定義され、
「オープン・イノベーション」と呼ばれています。
外部の開発力やアイデアを活用することで自社の課題を解決し、
これまでにない価値を生み出すことは今、時代が求める
イノベーションのあり方だと言えます。
オープン・イノベーションの成功事例として有名なものは
「QRコード」があります。もともとトヨタ自動車の系列企業
のデンソーの関連会社がトヨタカンバン方式で使用する「カンバン」の
情報を既存のバーコードではインプット出来る情報が少なく、
いくつものバーコードを読み取らせると言った作業を一つの
バーコードで完結できるという技術でした。
この技術を多くの方に無償で公開することで、さまざまな使い方を
ユーザーが考え、今では携帯電話などで毎日多くの方が当たり前の
ように使用しています。
他にも日本一のカレーチェーン「Coco壱番屋」も
オープン・イノベーションで成功した企業だと思います。
カレーのルー・量・辛さ・トッピングを作り手が決めて提供する
のでは無くて、お客様自身が決める。
作り手はプラットフォーム(素材)を用意しておくだけといった戦略で
お客様の支持を集めていったのです。
葬儀の業界も今、オープン・イノベションの風が吹きはじめている
と感じます。
葬儀の場所・形態・祭壇・供養に至るまで、これまでのセット商品
よりも「お客様自身が選べる」ということに主眼を
おかなければなりません。
以前ならば、悲しみにくれるお客様の負担にならないように
松・竹・梅というわずか3種類しか無いコースの選択さえも
葬儀社の担当者が押し売りをして決めていました。
その結果が「的確なアドバイスをありがとう」と
お客様から感謝されました。
しかし、今ではそれも良かれと思ってやってもお客様から
感謝されるどこか、クレームを頂くこともしばしばあります。
お客様にとって葬儀社の使い道は最早、お客様自身が決めるもの
だと思います。これからの時代、葬儀社としての生き残っていく為には
お客様にとって魅力のあるプラットホーム(素材・商品)を数多く提供
することだけだと思うのです。幸いフューネは葬儀業界のなかでも
トップクラスのプラットホーム(素材・商品)を持ち合わせています。
「オープン・イノベーション」が今の時代の成功のトレンドで
あることは葬儀という商品からも見えているのです。
問題はフューネという会社が起こせるかどうかいうことが私にとって
一番大切なことですが。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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