夜明けの恋しさ

朝晩はすっかり、涼しくなりこれからは秋の夜長を楽しめる

季節ですね。早く日が沈むことで家路に帰る時間も何となく

早くなるものです。

夜が長いということは朝の日の出の時間も必然的に遅くなります。

これから冬至に向かって夜が明けるのも次第に遅くなっていきます。



さて、葬儀社という性質上フューネは年中24時間営業をしています。

当然、社員でローテーションを組んで対応しなければ、寝ることも休む

ことも出来なくなってしまう訳です。基本的に正社員で夜間の業務を

交代で行っています。現在のところ一週間に一度は必ず夜間当番と

いうものがあります。人の死は昼夜を問わず突然やってくるもの

ですから「もしも」の時の対応ができるように夜間事務番、営業番が

本社事務所に待機しています。その他に霊柩車の運転手と各葬儀会館の

夜間警備のスタッフを含めますと多い夜で8人位のスタッフが夜間に

働いています。




解ってはいるのですが、夜の業務は昼とは全然違います。

一番の違いは「孤独」だということでしょうか。

昼間では対処に困ったときにすぐ隣に上司や先輩がいて、特に何もして

くれなくてもいざという時の安心感があります。

しかしながら、夜間は基本的にすべての部署が一人業務であり、

何もかも自分自身で判断して実行しなければなりません。

私もそうだったのですが、特に経験の浅い頃は、夜勤業務をするという

ことに不安で仕方ありませんでした。

また、夜間に多忙なっても一人で仕事をこなさなければならない為に

眠いのを我慢してフル回転してしまう時もあります。



夜間に働くものにとって一番ほっとする瞬間は夜が明ける時

です。東の空が明るくなってくる時、「朝」が来た時は本当にうれしい

ものです。そして、朝に仲間が出社して来てくれた時に「終わった」と

じみじみ思うのです。この気持ちは夜間業務に従事した人なら誰もが

共感してくれることだと思います。ですから、フューネにおいても朝は

社員の皆さんが自発的に始業時間よりも随分早く出社します。

一日の内で日常業務の社員と夜間当番の社員が唯一顔を合わせる

ことのできる時間です。

だから葬儀社にとって朝はとても重要な時間です。

フューネにおいて朝礼とは一日の始まりであるとともに夜を守り抜いて

くれたメンバーにとっては終礼なのです。

当然のことながら、朝出社した社員は夜勤者に敬意を払うことが自然に

出来るからこそ、葬儀社創業以来41年間、たったの一度も休む

ことなくバトンを受け継いでこれたのです。


















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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