世の中を賑わす数々のニュースや事件。

政治家のスキャンダルや企業の隠蔽問題に限らず、共通する

キーワードは「嘘」なのです。

「嘘つきはどろぼうのはじまり」

ということわざがありますが、泥棒に限らず、誰もが大なり小なり

ついているのが嘘なのです。

今まで生きてきて一度も嘘をついたことが無いなんて方はこの世

には存在はしないでしょう。

もちろん、人に迷惑をかけたり、貶めるような嘘は絶対にいけません。

しかし、「嘘も方便」というようにひとを幸せにする嘘は

悲しい現実の中では必要でしょう。



葬儀の現場においてよく目にするお客様の懺悔の中では正しい

病名を告げなかったという後悔があります。本当は「ガン」なのに

本人に直接伝えなかったと本人の「死」を目の前にして後悔をして

いるのです。愛情が引き起こしたこの嘘は本当に本人にとって幸せ

なのか私にもわかりません。ただ、以前と比べて病気を隠すという

嘘は減っているのです。




お客様から私たち葬儀社に依頼をされる嘘の協力は死因のことです。

自ら命を絶たれるいわゆる「自殺」というお亡くなりの場合ではしばし

ご遺族様から死因を隠したい。できれば「心不全」ということにして

いただけないかというお願いをされます。突然の死を迎えただけでも

悲痛なのに、死因を隠さなければならないという感情。

これもお亡くなりになられた方への愛情なのでしょう。

結果的に外部からのお客様のお問い合わせに私たちは嘘をつかなければ

なりません。故人の尊厳を守る為には必要な嘘なのです。










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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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