- フューネ(会社)のこと
葬儀の担当者とフィーリング
考えて頂ければ解ることですが、葬儀社に勤める全社員が お葬式の担当をするわけではなく、葬儀の担当者...
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毎日のようにお客様のお葬式を担当しているフューネの社員にとって
お葬式は日常であり、人の死は突然に予告なくやってくることは当然
承知をしています。悲しみにくれるお客様の力になろうと日々の業務
を頑張ってくれているのです。
今年のフューネの社員教育のカリキュラムの一環として、先日、自分の
親や家族が亡くなったという想定でどのように送りたいかということを
レポートにて提出して頂きました。
全社員から提出されたレポートをすべて読んだ訳ですが、「やはり」
という内容が多くあったのです。
それは、「葬儀社に勤めているのに、自分の親の
お葬式を今まで一度も考えたことが無かった」
ということ。
「親が死ぬことを考えたことが無い」
「いや考えたくもない」
葬儀社に勤めている人間ですら、この感想ですから、いかに一般の
皆様が自分の死や親の死を想定することはハードルの高いことに
なるのです。
同時にやはり、お客様の死は他人事なのです。
昔、修業時代にお葬式に参列する度に、落ち込んで暗くなっている
私に先輩が「毎回、感情移入していたら葬儀の仕事はできないぞ」
と叱られたことがありました。確かにその通りで葬儀という空間の中で
唯一の他人であるのが葬儀社の社員です。他人であるということは
唯一冷静に物事をジャッジできる環境にあるのです。
葬儀社の社員の「他人力」というのは良い意味で絶対に必要な
スキルです。
しかしながら、悪い意味の他人事は絶対にいけません。
お客様の心の痛みを理解しようとしないような人間では葬儀社の
社員としては不適格であるといえます。
エンディングノート、生前相談、葬儀の保険、葬儀信託
これらはすべて「死」というものが発生していない状態でお客様と
相対します。お客様にとっても「死」を想定して自分事として
受け入れるのは心の葛藤を乗り越えなけばなりません。
そして、フューネの社員も自分の事として、アドバイスをしていかな
ければ、お客様からの信頼を絶対に得ることが出来ません。
他人事を自分事に変える心持ちと自分事にしない他人力の両方が
葬儀のプロとしては必要なのです。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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