自動ドア

一昔前と比べても格段に便利になっている世の中で、「自動」

というキーワードで進化しているものが多数あります。

10年くらい前では自動でライトが付く人感センサー付きの

照明器具に喜び、便座が自動で開閉する便器になんとなく

うれしくなったものです。最近では自動車の自動でブレーキを

かけてくれる技術が普及してきて、本当に私たちの生活の中では

ますますの便利さが今後も追求されていくでしょう。



自動という便利さの中で失われていくものもあります。

それは人間がバカになるということです。

コンピュターが自動で計算してくれるようになってボーリングの

スコアを書ける人がほとんどいなくなりましたし、車の縦列駐車すら

自動でやってくれる時代に縦列駐車の技術は確実に落ちているはず

です。お恥ずかしながら、フューネにおいても葬儀に関連する

発注業務をオンラインで組んでいるとシステムが故障した時に

電話とFAXで注文するということさえ、解らない若手の社員が

いることに正直、ショックを受けるのです。

便利さを追求することは大切なことですが、少しくらい

不便なほうが人間性は損なわれずに済むと思うのです。



さて、50年以上の昔からある自動で動くものの一つにドアがあります。

街を歩くだけで、一体いくつの自動ドアにお世話になっているのか

解らないくらい、自動で開くドアはもはや常識であり、疑いのない

便利な技術だと思うのです。

フューネでは2004年に完成した一号店の三好から

そうそうの森シリーズの葬儀会館には自動ドアはあえて設置しない

ようになりました。コストを下げる為に導入を見送っている訳ではなく

わざと不便にしているのです。

お客様がドアを開けるという行為をされる前にフューネのスタッフが

開けてあげるというサービスを目指しているのです。

通夜、葬儀には専門のドアマンを置くこともありますし、ドアを開けて

あげることでお客様との会話が自然に生まれ、距離感が短くなって

なっていくのです。結局、サービスとはお客様との距離感をいかに

して短くすることではないかと思うのです。



フューネ霊柩車も運転手がドアの開閉をします。



あたりまえと言われればあたりまえかもしれませんが、

この行為が火葬場までの車内での会話が弾む要因なのです。



自動という便利さの中で、人と人とのふれあいが無くなっていくことに

敢て、逆行することも「感動葬儀。」を構成する

要素なのです。














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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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