葬儀社社員の暑さとの戦い

連日、暑いを飛び越えて酷な領域になっている夏の暑さ

外にいるだけで容赦ない汗が体中にまとわりつき、炎天下に

立っているだけでふらふらになる現状では熱中症の危険もあり、

クーラーの効いた室内にいたほうが良いというレベルです。

私たちは最早、クーラー無しの生活は考えられないのですが、

中にはクーラーの風がどうにも合わない方もいらっしゃり、この暑さの

中でもクーラー無しという方がいるのです。




葬儀会館の普及に伴い、今では日本のお葬式のほとんどが葬儀会館

になり、真夏でも大変涼しいところでお葬式が出来る環境となって

います。しかし、お客様のご自宅にはエアコンの無い部屋は無数

にあり、家族が主に過ごす寝室やリビングにはエアコンが設置されて

いるのに、ご遺体を安置するような和室などにはエアコンの設置が

ないというお宅は結構多くあるのです。

葬儀社の社員は基本的に真夏でもスーツにネクタイ、そして上着の着用

が基本ですが、お客様にお許しを頂いて上着を脱がせて頂くことは

あります。しかしながら、ご自宅のでの納棺式や葬儀会館に向けての

出棺にはどんなに暑くても上着も着用した状態で行わなければ故人に

対し大変失礼だと考えています。

実際に真夏にクーラーの無い中でスーツを着用するのは本当に暑く

汗はまさに滝のような状態です。しかしながら、プロとしては汗を顔に

かいてはいけません。

首から下の見えないところで汗をかくことを私も先輩から

学んだのです。そんなことができるのかと思いましたが、不思議な

もので、これは訓練をすると不思議と出来るようになってきます。

もちろん全く汗をかかないということはありえませんが、暑くても

さわやかな顔は作ることができるのです。




汗の処理と同時に気を付けないといけないのがニオイです。

お客様と直に対面する接客業である以上、ニオイのコントロールも

エチケット以上に大切なことです。

「暑さに負けないさわやかさ」

これがお客様に提供できたら、暑さとの戦いに勝ったことに

なるはずです。














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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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