オープン OR クローズ

葬儀社において最早、商品と言えるものが「情報」であり、

葬儀や関連の情報をリアルタイムに提供する必要があるのです。

と同時にお客様の様々な情報を守る責任もあるのです。

「信用」という観点で考えてみれば、お客様に与えるべき情報より

も守るべき情報を大切にしなければならないのが本質です。



さて、守るべきを情報を精査して行くと様々の情報をオープンにして

良いもの、そしてクローズにして絶対的に秘密にしなければならない

ものに分けられます。さらに難しい判断に迫られるのはオープンと

クローズの境界線上にある情報なのです。

クローズの情報でも条件が整えば、オープンになるし、逆に

オープンの情報でも制約が増えることでクローズしなければならない

情報もあるのです。



家族葬という何らかの方法で参列者を制限ができる形態のお葬式が

増えてきた現況では、「訃報」をクローズして欲しいというお客様の

ご要望は日常的に頂いています。

「○○さんには知らせないで欲しい」

というご要望をお客様から頂いた以上、葬儀社としては相手が仮に

親しく信用のおける方でもお客様の情報をお知らせするのは絶対に

ダメです。守秘義務が発生するからです。

個人的にクローズにしないでオープンにされた方が良いと思っても

お客様の許可がなければ絶対にダメです。

しかしながら、訃報をクローズにして葬儀を行い、後で

「どうして知らせてくれなかったのよ。」

と言うクレームを多くの方から頂いているところを見ていると

本当に情報の管理は難しくデリケートなものだと思うのです。



お客様の中にはお亡くなりの方の生い立ちからお亡くなりになられる

直近まであらゆることをお話し頂けるお客様もありますが、全くご質問

をしても反応の無いお客様もいらっしゃいます。

ある程度情報をオープンにして頂かないと出来ない演出もあり、

それ以前にお亡くなりの方の人となりを知らないのにお葬式に携わるの

は本当に失礼なことです。ですから是非とも情報をクローズにしない

で、私たちに教えて頂きたいと思うのです。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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