卑怯なことはしてはいけません。

「いじめ」という社会問題はどんな時代になっても無くならない

困った問題です。いじめを苦に自らの命を絶つという行為がニュースで

流れる度に感じるやり場のない怒りの感情は今後も無くなることは

ないでしょう。

そもそも、人間の欲望がある限り、恨みや嫉妬という感情は

無くならず、それがいつしか「いじめ」という行為に走ってしまうこと

にも繋がっています。いじめを無くすことは本来無理な相談だと言って

も良いと思うのです。




葬儀という仕事をしていると様々の「いじめ」による被害を苦にして

自殺をされたお客様のお葬式を担当することがあります。

学生がいじめに遭い、命を絶ったような時はマスコミが大きく

取り上げるのですが、大人が職場でのいじめでの自殺や詐欺などの

被害に遭いそれを苦に自殺をされた時は世間はそれほど注目を

しません。しかしながら、子供であろうと大人であろうとそのような

理由での「死」は遺族にとっては本当にやりきれないのです。

私にとって忘れることの出来ない一番衝撃的なお客様の死は

詐欺に遭い、夫婦揃って、加害者の家の玄関で首を吊って

亡くなっていたというお客様のお葬式でした。

遺書にはただ「悔しい、悔しい」という文言と遺された子供たちに

あてた謝罪の文言でした。




いじめや詐欺はどんな時代になっても無くなることは無いと思います。

しかし、被害に遭われた方の「死」を選ぶという選択は無くすことは

出来るはずです。

「卑怯なことはしてはいけません」

ということを言える誰かがいればのお話です。

学校でのいじめなどが社会問題化する度に注目をされる。

会津藩が定めた「什(じゅう)の掟」の中に

卑怯な振舞をしてはなりませぬ

弱い者をいぢめてはなりませぬ

という掟があり、最後には

「ならぬことはならぬものです」

と締めくくられています。




怒りや悲しみの感情にあふれているお葬式は葬儀という仕事を

専門にしている我々もやりたくないお仕事であることには

変わりはありません。

やりたくないお葬式を1件でも減らすことができることが、葬儀社が

しなければならない社会貢献なのではないでしょうか。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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