順序

世の中の諍いや揉め事というのは大抵の場合、何かしらの順序が

守られていないからこそ、起きるものです。

逆説的に言うならば、順序さえ守っていれば諍いや揉め事の9割は

起きないとも言えるのです。




葬儀という仕事を通じてお客様を見ていると本当に「順序」が間違った

時にトラブルが発生するのです。訃報を一枚流すのも本家を後回しに

したとか、会社の直属の上司を飛ばして連絡したということで

揉めるのです。お寺様にお葬式をお願いするにも様々な順序があり、

順番を間違えた為にお寺様がヘソをまげてしまったばかりにお葬式が

うまくいかないといったことがしばしば起きるのです。

ましてや焼香の順番というものはわざわざ揉め事を作る為にあるような

もので、人間の序列などは見方を変えただけで順番が違ってくるもの

であり、様々立場の方々の集合体であるお葬式は本当に

厄介なものです。




相続が争族になってしまっているご家族の諍いに何度も巻き込まれた

ことがあるのですが、諍いの起きた本当の真因を探っていきますと

ほぼ、何かしらの順番を間違えたことに繋がるのです。

例えば、子供の頃、亡くなったお父さんが長男よりも次男を

可愛がったとかアイスクリームを買うのに横はいりしたなんて

子供の頃の出来事が争いの種であったりするものです。

順序の違うことを人は理不尽と呼んだりするのです。



マナーの研修で一番教えなければならないのは挨拶や言葉使い

ではなく「順序を守る」ことです。

それくらい「順序を守る」という礼儀作法は難しいものであり、

これができることは「礼儀」の神髄に他なりません。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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