電話が生命線

お恥ずかしい話なのですが、新入社員の電話応対の指導に

最近は苦心しています。

特に新卒で入社してくる平成産まれの社員は生まれながら

にして携帯電話が家にあった世代であり、物心がついた時に

はメールでのやりとりが盛んに行われていた生活環境であった

はずです。




いわゆるビジネスのトークというよりも、常に相手の立場に立った

電話での「おもてなし」の能力がほとんどの若者が身についていない

のが現実です。さらに社会人からの中途入社組を決して褒められた

状況でないのです。

電話応対が苦手な人からいえば電話応対といえば、敬語の使い方

ばかりが気になってしまうみたいですが、電話応対で大切なものは

相手の立場に立った「心」であり、しいて加えるならば、簡潔に要件を

整理できるかということでしょうか。




葬儀のとりまく環境も近年急速に変わってきています。

多くのお客様がインターネットで事前に複数の葬儀社をリサーチを

されている時代ですし、葬儀のサービスも価格もネット上で明瞭です。

但し、他の商品と決定的に違うのは商品の購入がインターネットから

でなく、電話であるということ。

メールからの葬儀依頼はまずありません。

やはり、人の死は突然で緊急性があるからでしょう。

どんな時代がきても110番や119番が無くならないように葬儀の依頼も

電話が中心であり続けるでしょう。




ですから、葬儀社にとって電話が生命線なのです。

出来ない社員の電話応対を一流にしていくこと。

昔より、手間も時間もかかりますが、ある意味葬儀社にとって

究極の企業ノウハウです。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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