安全のコスト

テレビや新聞などで繰り返し報道される、殺人事件や交通事故など

の各種の事故は暗いニュースであり、歓迎されるニュースでは

ありません。

これらのニュースを繰り返しみていると、事件や事故が多発している

ように思いますが、実際には日本では殺人事件や交通事故死も

昔と比べて大きく減少しているのです。

殺人事件の捜査も進歩していますし、町中にある防犯カメラは

犯罪を抑制しています。

また、交通事故も車の安全性能が高まり、ぶつからないクルマに

なってきていることで今後ますます、悲惨な交通事故は減少していく

はずです。




安全になっていく一方で安全に関するコストは上がっています。

葬儀に関しても、建物の安全・防火の安全・車両の安全・食の安全

などの安全に求めるコストは年々上昇の一方です。

結果的にそのコストを負担するのはお客様になってしまうのが

なんとも残念なことです。

安全を保障する為の損害保険の加入や各種法令に基づいた点検、

そして、自主的に定めた安全の基準に基づいた点検・・・




どこまでコストをかけても「絶対に安全」という保障は得られない

けれど、お客様に安心してご利用して頂けるようにしておくことは

義務ですからこれは企業として守っていかなければなりません。

しかしながら、過剰な安全コストは結果的に誰も得をしないという結果

に繋がるのです。




福島原発の事故を見る限り、津波の想定が以前にあったにも関わらず

コストの面で対策を怠ってしまえば、なぜやっておかなかったのだと

いう後悔しか残りませんが、本当に線引きは難しいものです。

「安心・安全」はタダでは手に入らないことだけは間違いのない事実

でしょう。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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