冠婚葬祭の必要性

読売新聞が行った世論調査の数字は私自身は感覚的に解っては

いましたが、改めて数字を見てみると本当に世論の意識が

冠婚葬祭の必要性を疑問視する結果になっています。

読売新聞社は2月から3月中旬にかけて冠婚葬祭に関する全国世論調査(郵送方式)を実施した。

 冠婚葬祭を簡素に行う方がよいか、盛大に行う方がよいかを個別に聞くと、「簡素に」との答えは「法要」96%、「葬式」92%、「七五三」86%、「結婚式・披露宴」84%で、いずれも90%前後に達した。

 これらについて、慣習やしきたりにこだわらなくてよいと思う人の割合は、「結婚式・披露宴」78%、「法要」59%、「葬式」58%、「七五三」54%とすべて半数を超えた。冠婚葬祭をめぐる国民の意識は多様化している。

 自分の葬式を仏教式で行う場合、戒名(法名)が「必要ない」と答えた人は56%で、「必要だ」43%を上回った。年代別でみると、「必要ない」は40歳代で最多の63%となるなど、20~60歳代の各年代で多数だったが、70歳以上だけは「必要だ」54%が「必要ない」44%より多い。




「法要・葬式は簡素で良い」

と考えている人が90%を超えている現実は葬儀社の社長に

とって衝撃的な結果です。

お葬式はなぜするのか。

法要はなぜ行わなければならないのか。

そのようなことを今一度見つめ直さないといけないですね。

冠婚葬祭は単調な日々の日常生活の中で、節目、節目に行われる

非日常の大切な行事の結集です。



人が生きていく為には多くの人の支えが必要であり、それに感謝する

ことで冠婚葬祭には「感謝」という意味も含まれています。

世の中に豊かで便利になって行き、一人でも暮らせていける現代の社会では

隣に誰が住んでいても関係なくても確かに生きていけます。

結果、現在のお葬式では本当に一昔前と比べると隣近所の方々の

お葬式の参列は本当に少なくなりました。

まして、法要などは隣近所の方々を招いてお参りをするという事は

本当に珍しくなっています。

そういった意味では簡素でも良いとは思います。

しかしながら、冠婚葬祭の儀式そのものさえも省略してしまうことだけは

やはり、異を唱えないといけません。

冠婚葬祭の儀式一つ一つに意味があり、それを執り行うことで

私たちはその意味を知ります。

その意味では日本人の持つ伝統文化を後世に伝える為には

どうしても省略してしまうとご先祖さまが受け継いできた「文化」が

そこで止まってしまうからなのです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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