ナシ婚 ナシ葬

昭和47年の日本の婚姻数は約109万組で過去最高でした。

団塊の世代の方が結婚適齢期であったのが当時の背景でした。

そして、誰もが結婚式・披露宴を催し、結婚式関連のビジネスは

最高に良い時代でした。

現代の日本の婚姻数は約60万人組です。ピーク時より

4割以上も減っています。その上、結婚式をする人はその内の半数の

約30万組というのが実情であり、30万組を多くの

結婚式関連業者が顧客を奪い合っています。ピークの4分の1の

市場規模では当然のことながら、以前に流行っていた大きな結婚式場の

経営は成り立たず、全国的に閉店をしているのが結婚式を取り巻く

ビジネスの環境です。



結婚式を挙げない結婚のことを「ナシ婚」と呼んでいます。

ナシ婚が増えている理由は授かり婚や再婚で挙式・披露宴を経済的

な理由以外で選択する人が増えています。

ところが、「ナシ婚」を選んだばかりに後から後悔をする人が

近年増えています。

結婚してしばらくの時が過ぎ、

「自分の両親や相手の親に結婚式くらい見せてあげたかった」

という声や

「夫が妻にウエディングドレスを着せてあげたかった、
また妻が着たかった。」

などの後悔が生まれてくるのです。

そして当事者や親からは「カタチに残しておけばよかった」

という後悔も・・・

「冠婚葬祭は無理してもしっかりやっておけ」

という昔からの教えはやはり、貴重なのです。



葬儀においても「ナシ葬」である「直葬」という形態を

選ばれるお客様は年々増えています。経済的な理由でこの形態を

選ばれる方は昔から一定数いらっしゃいましたが、現代はそれ以外の

理由が多いのです。

その結果、「ナシ婚」同様に後から後悔されるお客様も増えています。

お寺様にお経を読んで貰っておけばよかった。

戒名を授けておけばよかった。

せめて、故人の友人・知人だけでもお呼びすればよかった
等々。。。




後悔は先に立たず。

「冠婚葬祭は無理してもしっかりやっておけ」

昔から言われている先人からの教えを無視したばかりに後悔する人を

見ていると本当にナシ婚・ナシ葬を選ぶ時はよく考えて

貰いたいものです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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