お骨をすべて散骨をしてしまうこと。

「散骨」という葬送の選択を希望される方は毎年右肩上がりで

増えてきています。

私は海洋散骨業界では最大の業界団体

「一般社団法人日本海洋散骨協会」の理事をしていますが、散骨に

関する資格試験や新にこの団体に入会したいという散骨業者が

本当に多いことを実感しています。



散骨の時の注意時点としては様々なことがありますが、一番

重要なことはお骨をどれだけ海に撒くのかということです。

周辺海域の自然環境に配慮した分量にすることはもちろんですが、

お客様の立場に立って考えるとお手持ちのご遺骨の何割を撒くのか

という観点が一番重要です。

一般的に「散骨」というと手持ちのお骨をすべて海に撒いてしまう

ようなイメージを多くの方がお持ちなのですが、これには大きな

リスクがあります。

それは、他のお墓とは違い「改葬」ができないこと。

「改葬」とは一番わかりやすく言うとお墓の引っ越しが出来ないという

ことです。つまり、何年か後に、他の供養をしたいと思っても肝心の

お骨が全く手元にない状態になり、後悔してしまう方が

いらっしゃいます。

私たちはプロとしてそのリスクがあることを散骨を実行する前に

お客様にお伝えをするのです。

結果的に一部のお骨を手元に残しておこうという選択に変更される方は

結構多くいらしゃいます。

また、一部のお骨を手元においておく為のミニ骨壺やご遺骨を納める

ペンダントなどはフューネの仏壇店「イオンモール長久手店」

「イオンナゴヤドーム前店」では本当によく売れます。




しかしながら、すべてのお骨を海に撒きたいというお客様は年々増えて

きています。前述のリスクの説明をしても、それでもすべてを

撒きたいと言われるのです。

もちろん、お客様がご自身の意思で決断をされたことですから尊重を

しますが、果たして本当にこれで良いのかということを思って

しまうのです。

大切なことは海はお骨の捨て場ではないということ。

「海に還る」という葬送の在り方をお客様に正しく伝えて

いきたいのです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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