わたなべさんの「なべ」の時は要注意

葬儀社の社員は漢字がある程度、得意でないと出来ない仕事かもしれません。
役所に死亡届を提出する時には戸籍上の名前で申請しないと受理されません。
戸籍上の名前が旧字であれば、旧字での申請となります。
さらに、変体仮名やキラキラネームで全く漢字の読み方がわからない名前に直面することもしばしばあります。
人の名前の背景にはその人の人格があり、一字一句を間違えることは別の人格を作ってしまうのです。
ですから間違いは絶対に許されないのです。
また、葬儀に使う印刷物や看板も細心の注意が必要です。

葬儀社の社員泣かせの名前の代表格はやはり「わたなべ」さんの「なべ」の字でしょう。
下記の通り、なんと122種類あります。
さらに、この122種類をアレンジして作った「なべ」の字が一体いくつあるのかわからないのです。
「わたなべ」さんは「なべ」の字に拘っている方が多く、常用漢字の「辺」の字を使うことを嫌がる方が非常に多いのです。
なぜ、このように「なべ」の字がたくさんあるのかというと実は家紋と大きく関係があるのです。




「わたなべ」さんはほとんど方が下記の家紋の「丸に渡辺星」という家紋を用いています。
この家紋は他の家紋と比べて大きく変化をしませんでした。
例えば、徳川家の「葵の紋」であれば、徳川宗家と尾張徳川家・紀州徳川家・水戸徳川家では家紋が違うのです。
葵の葉の枚数が違っていたりと良くみても違いが分かるかどうかの変化ですが、本家から分家を分ける時に本家の家紋をベースに何かを付け足したり、間引いたりして新たな家紋を制作することがメジャーな手法だったのです。
ところが、わたなべさんは家紋を同じにして「なべ」の字に一字足したり、アレンジして分家が分かれていったという経緯があるのです。





今は手書きではなく、デジタルの時代です。
パソコンやスマホで文字を入力するのが当たり前です。
その時に出てこない文字はどうするのか。
答えは「作る」のです。
フォントを作るソフトでまるで絵を描くように小さな点を重ね合わせて作りあげます。
そうまでもして、お客様のこだわりの名前を守り抜く努力を私たちはしています。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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