せんべいとあられ

恥ずかしながら、先日フューネではある施行のお通夜の時にご参列頂いた

お客様にお渡しする返礼品を「せんべい」と「あられ」を取り違え発注

してしまい喪主さまはじめ葬儀関係者のみなさまにご迷惑をおかけしました。

大変申し訳ありませんでした。

今後二度と起こらないように業務改善を行ない社内でのチェック機能強化

を実施しました。お客様がご注文を頂いた商品が間違いなくお手元に届く

よう監視体制も同時に強化して参ります。



さて、みなさまは「せんべい」と「あられ」の違い

わかりますか?

あられは「もち米」、せんべいは「うるち米」(普通に炊いて食べて

いるお米)が原料なのです。

両者は原料の違いだけでほんんど作り方は同じですので、食べてもどちらが

「せんべい」でどちらが「あられ」かということは私にはよくわかりません。

だからといって商品を取り違えていいことにはなりませんが。

このように違いがほとんど解らないものは意外とたくさんありますよね。



つい先日覚えたものの違いで印象に残ったものをご紹介します。

それは「太刀(たち)」と「刀」の違いです。

「太刀」と「刀」は読み方が違うだけで物は同じものだと思っていました。

ところが明確な違いがあったのです。

太刀は帯に差す時にに刃のほうを下向きにしていますが、

刀は刃の方を上向きに帯に差します。

もちろん帯に差す時は鞘(さや)に収まった状態ですが。



このような違いが生まれたのは太刀は鎌倉時代まで主に戦で使われていて

当時は戦の主流が馬上戦であったからと言われています。

その為、太刀は刀と比べると馬上から斬りつけやすいように反りが強い

のが特徴です。

時代が室町・戦国の時代に突入すると安上がりで戦闘力の高い足軽が

戦の主流になり、地上対地上戦になり、素早く刀を抜きそのまま

斬りつけることができるように刃が上向きになったのです。

時代によって違う「太刀」と「刀」の違いが分かりより一層、

時代劇を見るのが面白くなりました。


ちょっとした違いに「気づく」ことが物事を見抜く本質でありますし、

きっと今回フューネで起きたミスは担当員が「せんべい」と「あられ」の

本質を見抜いていなかった為に起きたと思っています。

「せんべい」と「あられ」。

見た目は同じでも本質は違うのです。











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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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