葬式鉄

近年の鉄道ブームに今まで「鉄道ファン」ということを人前に

公言しなかった方まで公言するようになり、鉄道の持つ魅力に

魅了されている方はこんなにも多いのかというくらいの思いです。

そういう私も子供のころから「鉄道ファン」ですが。

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、「鉄道ファン」にも

興味のある分野によって分類する言葉があり、

鉄道の写真を撮影する「撮り鉄」や鉄道に乗って楽しむ「乗り鉄」

などのポピュラーな分野から時刻表の研究などをする「時刻表鉄」

列車の音声を録音する「録り鉄」といった比較的マニアックな分野が

好きな方も大勢いらっしゃいます。



そんな鉄道ファンの分類に「葬式鉄」というものがあります。

これは列車車両・路線の廃止前に駆けつけて撮影するだけのために、

沿線に群がる鉄道ファンのことで時として列車の運行にも支障をおこす

くらいの混乱を引き起こすことがあります。

マナーの悪さが引き起こす数々のトラブルが本来の鉄道ファンからも

大ブーイングであり、まるで臨終が近付いていることを喜んでいるような、

自己中心的な連中が多いからとの痛烈な皮肉も込められ、

忌み嫌われています。

確かに的を得ている表現でありますが、「葬式」という単語をこのような

ことに使われているのは「お葬式」の権威を高めている私たちからはいささか

不本意です。本来、廃止なっていく列車や路線を惜しみながら「その時」を

見送ることは「別れ」という点ではまさに「お葬式」であり、

素晴らしいことだと思います。

「葬式鉄」のあり方をもう少し美しいものにして欲しいものです。



ちなみに鉄道廃線探訪を主にしている鉄道ファンのことを

「墓参り鉄」といいます。

いやはや、一口に「鉄道ファン」と言っても様々なジャンルが

あることに驚かれさせられます。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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