「頑張って」って言わないで

東日本大震災の援助の手が民間のボランティアをはじめ多くの方が

携われるのようになってきました。

ようやく少しずつですが、震災直後の混乱が落ち着いてきたのでは

ないでしょうか。被災者の支援は実はこれからが大切であり、

細く長く支援を続けることが今は大切なのではないかと思います。



さて、被害に遭われた方に声をかけるときに言ってはいけない禁句

あるのですが、被災地の現場ではあまりにもこの禁句が多く飛び交って

いるのが現状です。

言ってはいけない禁句とは「頑張って」

この言葉を言う本人は決して悪気がなく、励ましの意味で使っている

のですが、悲しみのどん底に突き落とされた方には

「これ以上何を頑張ればよいのか」

という精神的ストレスが増すばかりです。

じつは「頑張って」という言葉はお葬式でも絶対に禁句です。

2008年2月6日付ブログ記事「グリーフケア」でも書いた通り

「グリーフケア」の観点からみてもNGなのです。

グリーフケアとは一言でいうと「悲しみを和らげること」です。

そして、2010年8月14日付ブログ記事「葬儀の持つ4つの役割」

解説したようにお葬式をする上で重要な役割の一つです。

今回の大震災の被災者の皆様はお葬式の時に必要なグリーフケアが

とっても必要なのです。



どうか悲しみにくれる方に「頑張って」って言わないでください。

それでもどうしても「頑張って」という気持ちを伝えたい時は

「一緒に頑張ろう」が模範解答なのです。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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