命の根

今年も、新米の季節がやってきました。五穀豊穣を感謝し、行われる秋祭りも

各地で行われ、実りの秋を堪能できる日本人にとってはうれしい季節です。

日本古来の宗教である神道では米は神饌です。

神饌(しんせん)とは、日本の神社や神棚に供える供物の事で、

神様に捧げた後、神饌を食べる宴のことを直会(なおらい)

といいます。

神道のお葬式後、仏教式で言うところの初七日法要にあたる十日祭の後の

お食事会を直会と呼びますが、これも神様に捧げた神饌を頂くという意味

そのものなのです。




お米は日本人にとって主食であり、生きていく上でパワーの源であります。

お米は稲から取れる訳ですが、稲の語源をたどっていくと「命の根」

という意味の言葉にたどりつきます。

「命の根」が「イネ」に変化したのです。

そして、「命の根」が込められているものを「コメ」と言うのです。

つまり、米には「命の根」がコメられており、だからこそ神聖な食べ物であり、

尊いものなのです。

そして、その「命の根」が込められた食べ物から作る飲み物である、

お酒も神様の前にお供えする貴重な飲み物なのです。

神社で振舞われるお酒を「お神酒(おみき)」といいますが、

これを頂くことは私たちの体に神様から「命の根」を頂くことになるのです。




命は限りあるものです。

自分自身の命を大切にすることは当たり前ですが、同時に「命の根」を

私たちは大切にしていかなければいけません。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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