おじぎ

イタリアセリエAのインテルに所属する長友選手の

「おじぎ」パフォーマンスが現地のファンの間でも

人気になっています。

「おじぎ」は自分の首を差し出して、相手に対して敵意がないこと

を表現したことに由来するといわれますが、日本流の礼節の一つ

で日本人にとって握手以上に頻繁にかつ、美しく相手に敬意を払う

礼法です。



礼については
2010年7月9日付ブログ記事「黙祷と黙礼」
2010年12月19日付ブログ記事「礼儀」
をご覧ください。


礼(れい)とは、中国の春秋戦国時代、儒家によって観念的な意味が

付与され、人間関係を円滑にすすめ社会秩序(儒家にとっては身分制階級

秩序)を維持するための道徳的な規範をも意味するようになりました。

観念的な意味が日常生活の中で行われる様々な行事のなかで

規定されている動作や言行、服装や道具などに意味合いを持たせたのが

礼なのです。





「おじぎ」は日常でも大切なツールですが、冠婚葬祭においてはさらに

意味合いが重要になってきます。

おじぎに15度の角度で曲げる「会釈」や30度の角度で曲げる「敬礼」

45度の角度で曲げる「最敬礼」などの種類がありますが、

天皇など非常に身分の高い人物と交わす時には、90度腰を曲げることも

あります。

この90度の「おじぎ」は葬儀においては亡くなった人に対する敬意でも

使われ、言ってみれば天皇に敬意を払うのと同格なのです。

冠婚葬祭において使う90度のおじぎの対象物は神(死者を神と捉える)に

対してであり、この意味合いが各種の宗教儀礼に発展していったのです。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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