制約

消費税の増税や相続税の税率見直しなど、少子高齢化社会の中で

日本という国が安定して維持するする為に必要なお金について今

マスコミが連日報道しています。

出来ることならならば、自分の所得の中から税金は少なく、自由に使える

お金が多いほうが良いと思っている感情は誰しも持っているものであり、

このバランスが崩れることが時として国家の崩壊に繋がることはこれまで

の歴史が証明しています。





上の写真は代表的なオランダの街並みの様子です。

隙間なくビルが並んでいます。その昔アムステルダムでは税金を

家の窓の数(窓税)や間口の広さ(間口税)で決めていたので、

間口は狭く奥にひょろひょろと長い、いわゆる「うなぎの寝床」のように

家が建てられています。

これも生活の知恵というか節税というか税金という制約があったからこそ

出来たオランダを象徴する街並みになったのです。





日本には制約の上に生まれた文化がたくさんあります。

例えば2010年11月17日付ブログ記事「折り紙」でご紹介した折り紙

折り紙における制約とはまず「正方形の紙」を「糊」と「はさみ」を

使わずに「折る」という行為だけで形を作っていくということです。

おそらく外国人は紙で何かを製作しようとしたら「折り紙」の制約に

耐えられずに糊やはさみを使ってしまうでしょう。

次は歌舞伎

かぶきは女性が始めたものにも係わらず、幕府の禁令によって

女優というものが一切禁止されたために男だけが演じるもの

になってしまいました。制約があるがゆえに男性が女性を演じるという

日本的な芸能になったのです。



最近では飲酒運転の厳罰化により、「制約」があったからこそ生まれた

商品として「運転代行」「ノンアルコールビール」などが

あげられます。本当に人間は世の中にある制約によって無限の知恵が

生まれてきます。すばらしいことだと思います。




さて、お葬式においてはお客様が敢えて制約をかけることが近年流行って

います。

「家族葬」はお葬式の参加できる資格の制約をかけていますし、

「香典辞退」は参列者が香典を出すことに制約をかけています。

制約をかけられると考えることは制約の中で本当にいろんなことを

考えます。

香典を受け取って頂けなければ、お花を出すとか。

家族だけしか参加できない家族葬ならば、後日、友人が主催する

「お別れ会」え開くとか、本当に様々な対応です。

私にとって「制約」そのものの家族葬の普及は「制約」に打ち勝つ新商品が

生まれる大チャンスなのです。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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