年賀状の省略が始まっています。

最近は私の手元にも「年賀状廃止のお知らせ」というはがきが

かなりのお取引先から送られてきます。

メールやSNSが全盛の時代となった今、わざわざ切手を貼って

紙の年賀状を送るというコストは無駄と分類されてしまうのは

わからないでもありません。

しかしながら何とも寂しさを感じてしまうのは私だけではないように

思います。




人脈をというものは定期的にメンテナンスをしなければ縁が途切れて

しまうものなのです。

本来であれば、定期的に会ったり電話をする仲であれば、

人脈が途切れるという感覚はありませんが、例えば

学生時代の同級生とかであれば、一年に一度も会わずに過ごして

しまうことが多いのですが、一年に一度年賀状を出すという行為だけで

人脈が途切れずに継続をしていくのです。

自分自身が折角、築き上げた人脈ですから、不必要にこちらから

途切れることは避けたいものです。




結果的に頻繁に交流する人や企業などは年賀状を廃止しても

何も問題はありませんが、特に個人的に出す年賀状をやみくもに

廃止することは勿体ない行為なのです。




年末にその年に身内に不幸があった時にお知らせをする喪中はがきは

家族葬で葬儀を行い訃報をお知らせしなかったケースでは非常に大事な

ツールです。

特にコロナ禍である近年はお客様から喪中はがき製作のご依頼を

多く頂いています。

年賀状の廃止の傾向とは逆の流れとなっています。

これからは年の初めのご挨拶よりも年の終わりのけじめのほうが

必要な世の中になってくるのかもしれません。





不必要なものを省略することには賛同しますが、人間関係が疎遠に

なってしまうことには賛同できない今日この頃です。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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