行方不明の高齢者

30年前に亡くなりミイラ化された状態で見つかった東京足立区で起きた事件

より高齢者の行方不明者が各地に問題化されています。

国内最高齢の119歳の女性も行方不明に

一体なぜこのようなことが起きるのでしょう。

行方不明になる理由も人それぞれですが、マスコミの報道では

「家族間の関係の希薄化」を取り上げています。

普通の見識からいえば、自分の親や兄弟の所在くらい把握していることは

常識だと思いますが、100歳を超える方のお子さん達の年齢も

80歳以上の立派な後期高齢者に属する世代の方がほとんどであり、

親より先に亡くなったり、認知症などの病気で物事の理解が困難になって

いるケースがあるのです。



追跡調査の結果、行方不明の方の中には既にお亡くなりになっている方が

いらっしゃることが判明したりしますが、この国に於いて勝手にご遺体を

処分できないことを考えると「なぜ?」と疑問に思われるかと思います。

このようなことが起きる一例として行政上の書類ミスということが

挙げられます。

私も一度だけ同様のミスに遭遇してしまった経験があります。

死亡届というのは届出先の優先順位こそ決まっているものの、

実際は該当する届出先であればどこに提出しても問題はありません。

例えば「現住所」と「本籍地」が違う場合、どちらか一方の役所に提出すれば

よいのですが、どちらかの役所が受理したあと何らかの伝達ミスで相手方の

役所への連絡上で事故が起きると本人が亡くなっているのに戸籍が

除籍されずに残ってしまうのです。

死亡届は亡くなった場所を管轄する役所でも提出することができ、

住いと離れた病院で亡くなったり、旅先で亡くなったりした場合は

さらに行政上の伝達ミスが起きやすいことは事実です。

しかしながらどんな理由があるにせよミスは許されませんが。


もちろん、高齢者の行方不明の原因は一概に「行政上のミス」と決め付ける

のはいささか失礼なことですが、これまで

生存の確認作業を怠ってきたのは間違いのない事実。

事は人の生死に関わることですからくれぐれも慎重にお願いしたいものです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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