9.11

東海地方を襲った「東海豪雨」から今日で10年

まだ、昨日のように感じるあの災害から10年も経ったのですね。

豊田市の中心部を流れる矢作川も決壊寸前の水域までいき、

市内の一部でも冠水する所が多発しました。

フューネの施設では葬儀会館は比較的高台にある為に浸水の被害は

免れましたが、グループ会社である「花一」は浸水の被害に遭いました。



思えば私自身、東海豪雨の夜は本当に恐ろしい体験をしました。

この日は通夜の担当を受け持っており、通夜の途中から突然激しくなって

きた雨に耐え切れず、葬儀会館が雨漏りが起き応急処置に対応し

なんとか通夜を終了し帰宅の徒に。

当時結婚一ヶ月前であり、結婚後2人で住むマンションに引っ越す1週間前で

あり、引越し準備の為に連日嫁さんが住んでいた名古屋の藤が丘の

マンションへ仕事が終わったら通っていました。

名古屋へ行く途中。高速道路は通行止めでやむなく一般の道路で向かったの

ですが、至る所で道路が冠水しており、車が水没していました。

運良く自分の車は水没せずに辿りつきましたが、道中に友人から車が

水没してしまったので助けてほしいという電話がありました。

しかしながら、自分がいる所からは比較的距離があり今まで来た道中を

考えるととても安全に辿りつける保障がなく結局助けにいけず無念でした。

その後の連絡で友人は会社の方がなんとか助け行くことが出来、

無事に帰宅できたのでその日はほっと一安心でした。



翌日、藤が丘から豊田までの道は至るところで寸断されており大渋滞

情報も不足しており、やっとのことで辿りついた先が通行止めという事態に

何度も遭遇し、普段なら30分の道中が5時間もかかって

しまいました。

葬儀の担当をもっていた私は開式時間に間に合わず

急遽、代理の社員が司会進行をしてお葬式は無事終わり出棺しましたが、

お客様には本当に大変申し訳ないことをしてしまいました。

今思えば、後にも先にも自分が司会をしなければいけないのに間に合わず

出来なかったという失態はこの一度だけ。

いくら災害時とはいえ、プロとしてとても恥ずかしい思い出です。



そして・・・

フューネに新たなお葬式のご依頼が

豪雨の被害に遭われた方でした。夜、自分の収穫前の田んぼが心配で

見に行きそのまま決壊した川に流され帰らぬ人に。

東海豪雨の時に愛知県でお亡くなりになられた方は7人。

そのうちの一人でした。




今でも忘れられない10年前の思い出。

このような災害は2度と体験したくないものです。





















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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