仮設住宅

東日本大震災から2ヶ月を過ぎ、ようやく待望の仮設住宅が完成

まだまだ一部の避難者ですが入居することができるようになりました。

2ヶ月以上の避難生活というのは経験したことのない私にとっては

想像を絶する苦労があったと思います。

やっと終わる集団生活から開放される避難者の皆様はさぞかしうれしい

と思ってしまいますが、どうやらことはそんなに簡単ではなさそうです。




仮設住宅へ入居するということは、避難所で毎日、顔を合わせていた

顔見知りの方との別れでもあるのです。

小学生や中学生の場合は、同級生と同じ学校へ行くことが出来なくなる

場合もあるそうで、仮設住宅の完成には皮肉にも突然の別れを受け入れ

なければならないケースが発生するようです。

そもそも、被災地から離れれば少なくとも避難所生活を送ることなく

過ごせたはずですが、「地元に残りたい」という被災者の想いや

事情があるのです。

本来であれば仮設住宅への入居は苦痛を強いられてきた避難所生活から

開放される訳ですからうれしいはずですが、反面寂しさも募ってくるのです。

特に一人暮らしの高齢者ほど「孤独感」は強調されます。




阪神大震災の時の仮設住宅では「孤独死」で亡くなられていくお年寄りが

多発しました。良くも悪くも震災前は長年の近所付き合いがあったはずですが

仮設住宅に入るということは新しい隣人とのお付合いをしない限り、

近所付き合いは発生しません。


仮設住宅の完成は喜ばしいことです。

さらに仮設住宅を出て、新しい生活が出来るようになるという

喜ばしい時が来るまで誰もが不幸な亡くなり方にならないように

孤独を感じるお年寄りの方が「孤独死」という震災の2次災害に

巻き込まれないようにみんなで見守ることがとっても大切です。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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