親孝行

私たちは好むと好まざるに関わらず、「親」から命の元を頂いて

この世に生を受けています。

言葉にすればあたりまえのことですが、命の元を頂いた親に感謝すること、

即ち、「親孝行」は絶対に必要な大切なものだと思います。

しかしながら、

「本当に照れくさい」

「何をしていいのかわからない」

「親孝行は意識してするものでない」


といった理由でなかなか素直に親孝行の出来ない方が大半なのです。



お葬式の現場では火葬場に向けて出棺の前の「最期のお別れ」では

涙を流して懺悔する亡くなられた方の子供(といっても世間では

立派な大人ですが)の姿をしばし目にします。

「失ってはじめて気づく親のありがたみ」

昔から格言として言われてきていますが、実際にこの格言の意味を

本当に知ることになるのが、親を失ったときなのでしょう。



「親孝行」とはどんなことですか?

というアンケートで断トツの一番の回答は

「子供のほうが元気でいること」

なのです。

つまり、どんな言葉の感謝よりも節目節目のプレゼントよりも元気でいることが

大切です。つまり、決して

「親より先に亡くならないこと」

最も大切で、ある意味最も難しい親孝行なのです。

少なくともこのブログをご覧になっている皆さまは今現在、生きている訳

ですから、「親孝行」を実践しているのです。



お葬式は残念ながら、親から子へという順番どおりに順番がやってくる訳で

はありません。

成人前の子供を亡くした両親の発狂したかと思うくらいの嗚咽や慟哭

見ている私たちもとても辛く悲しいものです。

また70代・80代の方が亡くなったとしても、90代・100代の親が生きている

場合でも我が子を失った悲しみは年老いた体に沁みる辛い現実に

直視する姿はなんともやりきれない思いにさせてくれます。

この情景を知っている方ならば、自らの手で自らの命を絶つなどと

いう行為は決して出来ないはずなのですが。



命を大切にすること。命の元である親を大切にすること。

忙しい日々の日常生活の中で忘れてしまいがちなそんなことを

お葬式で気づかせてくれるのです。





最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP