私の原点の一冊

1歳2カ月になる私の息子に与えた絵本の中にこの本がありました。

ゆきのひのうさこちゃん




私が幼い頃、母親が繰り返し読んでくれた思い出の本です。

文字が読めるようになってからも自分自身で繰り返し読んだ本。

そしておそらく、私が生まれて初めて本を読んで泣いた本でも

あるのです。

きっとこの本に出会わなければ、本を読むをいう事がこんなに好きに

なっていなかったと思います。

こういう意味では私の原点となるべき一冊です。



この本を書いたのはオランダのディック・ブルーナさん

色には『ブルーナカラー』と呼ばれる赤、青、白、緑、黄色の

原色を使っています。

大人になって読んだインタビューで記者がディック・ブルーナさんに

「何故、風景を細かく表現せずに単調な色の一色で表現しているのか?」

という質問に

『例えば空の色を「青の原色」表現することで、
子供達が様々な空の色を想像してくれるから』


と答えていらっしゃいました。

「なるほど」と思うと同時に作者の深い愛情に大人になって気づくことができ

「感動」した瞬間でした。

他にも登場するキャラクターは、基本的に全てカメラ目線か後ろ姿で、

横顔になっているカットが存在しないのです。

横に歩いている場面においても、キャラクターはたいていカメラ目線

です。これにはキャラクターたちはいつも、

「本と向き合っているあなたのことを見ている」

という、作者の深い愛情のこもった意味があるそうなのです。

すごい愛情ですよね。

ブルーナーさんの「愛情」がとてもうれしくなる本なのです。



時代を経て、自分が読んだ絵本が姿・形を変えることなく自分の息子にも

読んであげられる名作が絵本の世界には数多く存在します。

とても素晴らしいことだと思いますし、絵本でその子の情緒が形成されて

いくことを考えると小さい時に名作に出会わないで過ごしてしまうのはとても

不幸なことだと思うのです。




なんだミッフィだと思わないでください。

私にとっては永遠の「うさこちゃん」なのですから。


最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP