「死ね」

名古屋市で中学2年の男子生徒が自殺した事件は近隣の市町村で

起きた事件だけにショックな事件でした。

名古屋市教育委員会は今月12日、551人の全校生徒を対象に

いじめなどについてアンケート調査をした結果、男子生徒に

ついて「思い当たることがある」と回答した153人のうち、

21人が生徒への「死ね」という言葉を聞いたことがあると回答があり、

「自殺してみろ」という言葉も、5人が聞いたことがあると回答されました。




「死ね」という言葉は究極のマイナス言葉です

言ったほうは冗談のつもりでも、言われたほうは心に傷を負って

しまいます。今回のように「死ね」と言って相手が死んでしまったら

結果的に殺人罪と同じになってしまうのでないでしょうか。

しかも、その言葉を発した本人もおそらく一生消えることのない

深い傷を負って生きていかなければならないことを考えると

被害者・加害者ともに取り返しのつかないことになるのです。




「死ね」という言葉が例え冗談でも通用する環境があるのは

言葉が乱れているからだと思います。言葉の乱れが

生活環境を悪化させるのはまぎれもない事実です。

言葉には言霊(ことだま)が宿るといいますが、言葉が意思を持って

一人歩きし、マイナスの言葉が人を傷つける結果になってしまうのです。

私は小学生の頃、いじめに遭った経験もあります。結果的に登校するの

が嫌になり、登校拒否をしていた時期もありました。いじめられた理由は

家の商売が葬儀屋さんだったという私ではどうしようもない事実でした。

同級生からの「死ね」という言葉を含めた葬儀という職業を親がしている

ことの誹謗中傷は多くの同級生から受けました。

いじめられている生徒の唯一の救いであるはずの担任の先生でさえも、

「葬儀の仕事が汚い」といったニュアンスの発言をされた

ことは一生忘れることが出来ないし、絶対に許す気はありません。

私は小学校1年生から高校3年生まで、本当に素晴らしい担任の先生に

恵まれましたが、一人の例外の先生に出会ってしまったのです。

しかしながら、立ち直らせてくれたのもその後に出会った先生たちですし、

助けてくれた友達の存在も大きかったと今でも感謝しているのです。



結局、言葉の乱れを許している学校や職場の環境がいじめを助長し

また、被害者を産み出すことになると私は思っています。

今、いじめられた原因であった葬儀というお仕事に就かせて頂いて

いつも思うのは「命を扱う大切な仕事」ということを一人でも

多くの人に知って貰いたい。その一心でこのブログも書き続けて

います。そして、死の直前まで「生きたい」「死にたくない」

と言って死んでいった故人のことを涙ながらに語るご遺族さまに

出会う度に「命を粗末にして絶対にいけない」

と思うのです。













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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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