ゆとり

ゆとり教育という題目の下に、週休2日制の学校を卒業してきた

人々が今、社会人になりつつあります。国の政策であり、本人たちに

罪はないのですが資本主義の成熟に伴い、ますます企業間の競争が

激しさを増している現代社会では、ゆとり世代が生ぬるく見えてしまう

ことも事実です。

しかしながら、ゆとりは悪いことで決してありません。

日々の家計においても毎月、ギリギリの運営をしている家庭よりも、

多少の余裕があって、レジャーや趣味にお金を使えるほうが良いに

決まっていますし、何かを実行する時に時間的にも物品的にも

予備があることは結果的に心にゆとりをもたらします。

私事ですが、最近人の前でお話しをする機会が頻繁に増えてきました。

以前はあれも伝えようこれもお話ししようと欲張りすぎて、時間が

オーバーしたり、早口になってしまうということがありましたが、

今は意図的にお話しする量を減らしています。結果、ゆとりが生まれ

落ち着いて話すこともでき、ジョークのひとつも入れることのできる

心の余裕が生まれています。




さて、最近のお葬式は「家族葬」「家族葬」と言いながら、

ゆとりが無いお葬式が増えています。本来、会社やご近所の社会的な

繋がりのある方々の弔問を排除した家族葬の最大のメリットは

「家族だけでゆっくりとしたお別れができる」

ということです。せわしないお葬式の中で時間的なゆとりを求めて

家族葬というお葬式の形態を選択されるお客様は多いのです。

しかし、最近は従来のお葬式よりも

「ゆとり」の無い家族葬が多いのです。

①親族の皆さんも家族葬だと思って、通夜・葬儀の時間ギリギリに
来るといったお客様。

②2つ目は家族葬はとにかく安くという考え方で本来必要な備品が
なく、慌てて用意する羽目になるお客様。
例えば家族だけの小規模な食事会なのに、食事が足らないで、
慌てる喪主というケースは頻繁です。

③家族だけで行うお葬式のはずが、会社の上司や取引先の方が
弔問にお越しになり、慌てるというお客様。


これらは一例ですが、準備や想定をしていないことに対する

「ゆとりの喪失」です。



お葬式をお亡くなりになられたその日に通夜、翌日葬儀を希望される

お客様も増えています。本来であれば、じっくり時間をかけて

最後の親孝行であるお葬式をしなければならないのですが、仕事を

休みたくないと言った理由でお葬式までの時間を短縮することで本来

あった時間が無くなり、ゆとりが無くなります。

本来、逝去の日は仮通夜・翌日、通夜・翌々日葬儀という時間の流れは

悲しみを抱えた人々に最低限のゆとりの時間を強制的に取らせた

先人達の知恵です。




お葬式にさらなるゆとりを求めて普及した家族葬からゆとりが

無くなってしまったということの無いようにフューネの

「感動葬儀。」は「ゆとり」を効果的に配慮しています。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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