お盆の渋滞

今年もお盆休みが終わりました。葬儀社にとってはお盆休みという

概念すらありませんが、今年も全国各地で帰省をする人々で

交通集中による渋滞が起きました。

8月14日付中日新聞のコラム「中日春秋」を引用させて頂きます。

駅、空港の混雑、高速道路の渋滞にお疲れの方もいらっしゃるだろうが、帰省ラッシュが毎年毎年ちゃんと起きることに、ほっとする▼親が首を長くして待っている生家へ子が帰っていく。帰る場所がある。迎えてくれる親がいる。それはやっぱり幸せで、どんなに素晴らしい宝であることか。世の中、ずいぶんへんてこな具合になってきたが、帰省ラッシュという「幸福の渋滞」は続いている▼<夕闇に母をとらへし帰省かな>。佐藤林太呂。夕暮れに待つ親もいない身としては「親孝行でござい」の声にやはり「あいよ」と小銭を出したかもしれない。

 2014・8・14


帰省ラッシュという「幸福の渋滞」は
続いている


という一文にはっとさせられました。

お盆休みの無い私にとって、お盆の「渋滞」は迷惑そのもの。

実際に今年もお盆の渋滞にはまり、フューネの関連車両が遅延

をする結果になっています。お盆の渋滞に20km・30kmはまる

のが解っているのに、わざわざ出かける人の気持ちが今ひとつ

理解できなかったのですが、あれは「幸福の渋滞」だったのだという

気づきを頂きました。日常生活の中での渋滞は苦痛でも非日常の

渋滞は耐えれてしまうということでしょう。



古くから日本はお盆にはご先祖様の霊も里帰りをすると考えられて

います。だからこそ、帰ってくるべき家を守り、生家へ子が帰っていく

いくのでしょう。お盆はこの世にいる親類もあの世にいる親類も

帰るべき家に帰って来れる家族にとってとても大切な時間なのです。

帰るべき場所があるということは人間にとってとても幸せなことだと

思うのです。



宗教観が薄れてきた現代においても帰省ラッシュが毎年起きること

はやはり、良いことであるし、もしもそれが無くなってしまう事態に

なれば日本人の心の根が落ち着かなくなってしまうはずです。






















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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