消えゆく車内販売

新幹線の車内販売が消滅の危機にあります。

東海道新幹線ではすでに「こだま」号が社内販売を取りやめて

いますし、在来線の特急列車に至ってはほとんど残っていません。

子供の頃に、車内販売が回ってくるとお菓子やジュースを

買って貰うことが楽しみであったのが、無くなっていくのは何とも

淋しいものです。

廃止になる理由は単純で採算が合わなくなっているからだとか。

駅にあるキオスクのような売店も進化し、コンビニ型になり、何でも

欲しいものが簡単に買えるようになった半面、限られた商品の構成の

中で割高な商品を買う人が少なくなってきたのは時代の流れの中で

仕方のないことでしょうか。いくら採算の合わないといえども新幹線の

基本サービスとして残すべきだという議論もあり、今後完全な廃止に

なるかどうかはまだわかりません。できる限り残して

頂きたいものです。




さて、新幹線の車内販売のように葬儀会館でも車内販売のような

サービスはほとんど無くなってしまっています。ビール・ジュースは

備え付けの冷蔵庫にあるものを使用されるお客様はほとんど

いらっしゃらなくなりましたし、以前では黒いネクタイや

ストッキング、数珠・歯ブラシ・下着類まで販売品として完備して

いた時代がありましたが、今ではフューネの葬儀会館では

そのような販売品は用意していないのです。

やはり、理由は売れないから

なぜならば、すぐ近くのコンビニにすべて売っているからです。

そして、お客様の利便向上の為にこちらからコンビニで買い物を

して頂くようにおススメしているのが現実です。

実際に葬儀会館の近くのコンビニには黒いネクタイや数珠などを

販売品としておいて頂くようにコンビニにお願いをしています。



昔はお客様の利便を考えこのような販売品を用意していたのですが、

コンビニの便利さになれた日本人には不要なサービスになってしまい

ました。便利さの中で失われるものがあるように便利さの中で、より

便利になるように私たちも提供するサービスを磨きをかけていかなけ

ればなりません。前述の新幹線の車内販売も生き残るとしたら、

新幹線の車内販売でしか買えないものを売るしかありません。














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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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