雑巾

子供の頃、学校で使う雑巾を母親が使い古したタオルを使って

ミシンで作ってくれました。今思えば、母親の愛情がこもった自家製の

雑巾でしたが、今では100円ショップでも販売している雑巾は手軽に

気軽に買えるものになりました。今でも母親の手作りの雑巾を学校に

持っていく子供もいると思いますが、お店で買ったものを持っていく

子もいます。と言うより、雑巾自体を使わないことが増えています。



掃除の基本は「叩(はた)く」・「掃(は)く」・

「拭(ふ)く」
です。

それも「上から下に」が基本の「き」です。

ゴミやホコリは上から下に落ちる性質がある以上、下から上に掃除を

しても二度手間になってしまいます。

掃除の上手な人程、上を見て掃除をします。

そして、下手な人が一番苦手とするのが拭き掃除です。

拭き掃除で一番活躍するのが雑巾であり、普段雑巾の使っていないと

雑巾をかけたら返って、見苦しくなったということになります。



和室では本来、雑巾は板の間だけでなく、畳や襖にもかけるものです。

しかし、下手な人が掃除をすれば、簡単に傷ついてしまいます。

雑巾がけをすることで邪気を祓い清めることで、新しい「気」を入れる

という意味合いがあります。

茶室ではお客様をお迎えするのに、雑巾がけは必須であり、おもてなし

の意味合いでは最高級なのです。



雑巾を使いこなすには子供の頃からの鍛錬が必要なのですが、今では

学校でもしっかりと使い方を教えません。

まして、家の廊下や部屋を掃除する時に毎日、雑巾がけをする方は

かなりの少数派でしょう。掃除をする技術で一番難しい「拭く」と

いう行為を是非、恥ずかしくないレベルまで習得してお客様を

「おもてなし」したいものです。



















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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