介護現場の人手不足

超高齢化社会の日本において、常に需要と供給のバランスが崩れている

介護の現場において2016年度にも外国人技能実習制度の対象となる

職種に「介護」を加える方針を政府が先日発表しました。

「日常会話に使用される日本語が、ある程度は理解できるレベル」

の外国人が来日後は2ヵ月間にわたって介護の知識や技術を研修で

勉強した後、介護施設などで働きながら経験を積んでいくような

システムが予定されているということですが、果たしてどんな未来に

なるのでしょうか。毎年一つの市が消滅していると同じくらいの人口

が減っている日本で、介護をする若者の世代は絶対に不足することは

以前から予想をされていたことであり、いよいよ老いたら、外国の方に

介護のサービスを受ける時代に入っていくことになりそうです。

ただ、言語や文化の壁もありますが、価値観、歴史観の違う外国の方

がどれだけトラブルなくできるのかという議論もあり、まだまだ

前途多難な問題であることは間違いありません。




フューネにおいても以前に実験的に外国人の社員を採用したことが

あります。彼らは優秀であり、教えたことはすぐに覚えて非常に

役に立つ社員であったのですが、葬儀の根本である、日本の歴史や

宗教、とりわけ死生観については教えて教えきれるものではないと

感じました。物心つく前から触れている日本人としてのアイデンティ

は知らず知らずの間に私たちの心の根に刷り込まれているのです。

葬儀は日本文化の集大成としての位置づけもあるのです。




葬儀の現場においても人手不足の感はあります。

残念なことではありますがやはり、職業としての「葬儀」はまだまだ

喜んで希望をされる若者が少ないことは否定できません。

そうかと言って外国人の方を採用するのもハードルが高いのです。

介護の現場と葬儀の現場の共通することは人生の終末期の

サービス業です。豊かなライフエンディングを送る為には

質の高いサービスを目指さなければならない使命がありますし、

人手不足を理由に受け入れの出来ない状態は絶対に避けなければ

なりません。その為には単に日本語が話せるということではなく、

日本の心の解る外国人の養成が絶対に必要だと思うのです。













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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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