看病疲れ・介護疲れ

認知症の妻を夫が首を絞めて殺害してしまったという何ともやるせない


ニュースが先日も流れていました。

献身的に看病するあまり、一人で悩み、苦しみ最終的には悲劇の

結末を向かえてしまうことは言葉では言い表せない無念な気持ちです。

親を介護するのに仕事を辞めなければならない人が年々増えています。

わずかばかりの年金とアルバイト収入だけになった家計は介護をする

ことで生活そのものが不安定になってしまう現実があります。

おそらくこのようなことは日本の至るところで起きているのでしょう。

超高齢化社会の中で、今後もますます増える看病疲れ、介護疲れの

対策をもっともっと行政が介入するべきだと思うのです。




葬儀の仕事をしていると、お葬式の打ち合わせをしている時に

悲しいのだけど、どことなく「ほっ」とされているご遺族の方に

出会います。事情を聞いてみると、長年の闘病生活がやっと

終わったということがほとんどの場合です。

過去の経験からですと闘病生活が3年を超えてくると、「死」という

現実に悲しみ以外の別の感情を持たれる方が多くなってくるように

感じます。中には10年を超えるような看病をされた方などは

「やっと終わったわ」

とはっきり口に出して言われるお客様にこれまでに何人もの方と

出会ってきました。

私自身、長期の看病や介護の経験は無いのであくまでも推測で

しかわかりませんが、死は現実から解放をしてくれる側面もある

はずなのです。




医療の進歩を同時に、延命ということが可能になった現代社会の中で

同時に「看病疲れ」「介護疲れ」というひとつの

社会問題を作ってしまいました。前述のように疲れからの殺人が

絶対に起きないようにしなければなりませんが、葬儀の現場で

お客様の動向を見ている限り、本当に紙一重の理性の差だけなんだと

思ってしまう現実をしばし、垣間見るのです。















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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