娯楽

辞書によると「娯楽」とは心を慰め、楽しむこと

そのような物事。笑い、喜ぶような楽しみ

とありますが、日常の生活の中で娯楽がなければ、生きていることの

半分以上は楽しくない人生になってしまうと思います。

近年は気軽に海外旅行にも行くことが出来、テーマパークと呼ばれる

大型の施設も日本の至るところにあり、イベントも毎日のように日本の

どこかで行われている時代です。レジャーの多様化と一言で言って

しまえばそれまでですが、娯楽は常に私たちの日常にあるのです。




レジャーの多様化に伴い、かつて隆盛を極めていた施設がダメになって

閉館とか入場者の減少に歯止めがかからないといったニュースが

巷に溢れています。野球観戦などのスポーツ観戦はかつて時代ほど、

元気さを失っています。また娯楽の少なかった時は運動会などは

学校に通う父兄だけでなく地域に住む人々にとっても一大イベントで

あったはずです。

最近はこれらの大規模な娯楽でなくて身近な娯楽さえも元気が

無くなっているのです。身近な娯楽で一番元気のない象徴は

「本」です。

ネットでいとも簡単に物事を調べる時代に辞書を買う人も

いなくなれば、小説を買わなくてもネットに無料でドラマや映画を見る

ことができます。またSNSやブログで簡単に情報が収集できます。

手前味噌ですが、私のブログをご覧ご覧いただければ葬儀に関連する

専門書をわざわざ買う必要もないくらいの情報が無料で手に入って

しまうことが可能です。

同様にCDも一緒の憂き目にあっているはずです。

いかに本が売れていないか。

学生の頃に電車に通勤をしていた時はほとんど人が本を読んでいたのに

今はほぼみなさんスマホという現状です。

かつては10万部売れればベストセラーと言われたのですが、今は1万部

売れれば大成功という現況です。

スマホの登場は娯楽さえも変えてしまったのです。




娯楽という表現が適切かどうかわかりませんが、あえて使わせて頂くと

かつて葬儀は「娯楽」の要素を含んでいました。

お葬式では普段食べることの出来ないご馳走が食べることが出来、

普段会えない旧友に会うことも出来、80歳以上の長寿でお亡くなりに

なられた場合、金銭やお餅なども撒いて長寿をお祝いしたという

しきたりもありました。

反面、現代のお葬式はいつもの食べている食事よりも冷めている分だけ

もしかしたら美味しくない食事を食べ、家族葬では葬儀にお越しに

なられる方は限定されるので懐かしい顔にも出会えず、80歳の長寿に

誰も驚くことはありません。

はっきり言って今のお葬式には「娯楽」の要素は全く無くなって

しまったのです。

伝えゆく葬送文化が未来に継承することが出来るならば、葬儀の本来の

持つ、娯楽の要素を今後は違った形で提唱することが出来たならば、

きっと日本の葬送文化は古き良きものが残って行くはずですし、

「葬儀不要論」は叫ばれることはないはずなのです。













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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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